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2003/8/17
メジャーリーグ報道で不思議に思うこと

 このところ、MLBのイチローが「レーザービーム捕殺」「満塁ホームラン」(満塁で迎えた3打席3安打11打点)と大活躍している。
 どう客観的に見ても今日はイチローの活躍が最初にくるだろうと思っても、松井選手の写真入り記事が大きく扱われる。昨日、松井は初盗塁を決めたが、サインで走ったわけだし、8月に至るまで1度も走ったことがないというほうが驚きなのに、さも大ニュースのように扱う。ことしは国民の期待が松井に対して高いということなのでこのように大々的な扱いになるのだろうが、それをいうならばイチローが3年連続200安打できるか、2001年に次いで今シーズンも首位打者がとれるかどうかということも大きな関心事であるはずだ。また、長谷川選手もチームの勝利に大きく貢献しているし、野茂さんだってがんばっている。
 MLBファンは現地のサイトをチェックしたり、ファンサイトで情報を仕入れたりして、客観的に見る目を付けているので、日本のマスコミ記事を当てにしていないが、マスコミ情報だけを信じている人たちは、さぞかし松井選手が活躍していると思いこんでいることだろう。
 
 今日、久しぶりに学生時代の友人から電話があったが、こちらが話題を振ったわけではないのに、「松井は本当にいい子だと思うけれど、選手としてはイチローのほうがどうみたって上でしょう。それなのに、ニュースではどうして松井、イチローになるんだろう。マスコミはおかしいよね」と言っていた。彼女は、プロ野球もMLBもファンではない、ごく一般人である。だが、そういう人にも疑問に思われるほど今のマスコミはひどいということである。民法テレビとスポーツ新聞は社の方針でしかたがないだろうが、公共放送と一般紙も同レベルなのが嘆かわしい。
  マスコミのこうした情報操作がすべてのことに対して行われているとしたら、なかなかにこわい世の中だ。大衆が求める情報を与えているのだというだろうが、売れ行きとかスポンサーとかに関係なく「自己判断で」記事を書いてよいとなれば、違う書き方をする記者もいることだろう。

 そうそう、なぜメジャーリーグの話になったかといえば、入院3週間をどうやって過ごそうと考えたから。去年の手術のときは、ベッド脇のテレビがビデオ付きだったから、録画してもらったものを見ることができたが、ビデオなしのテレビ台もあるので、それにあたったら不運。私は放送のある日はHDD録画し、マリナーズが勝ってイチローが大活躍したものはDVDに残しているのだが、プレーオフに向けて一番MLBを見たい時期に入院だなんて残念無念。イチローの活躍を見て、元気を出す人も多いのだから、衛星放送付きテレビを各フロアーに付けてほしいけど、公立病院では無理か・・・。


2003/8/15
西台クリニックでPET検査

 西台クリニックは都営三田線の西台駅から約3分。地図には新幹線や羽田空港からの道順も書いてあるので、相当遠方からも来るらしい。CT写真など駒込病院からの預かり品があったので心配だったが、お盆のため電車がすいていて助かった。

 受付のすぐ脇が待合室になっているが、白いソファーが何脚か置かれ、20人程度が悠々と座れる。
 名前を呼ばれて更衣室へ。ロッカー内に検査着が用意されている。男性は薄緑色、女性はピンクとなかなかおしゃれだ。
 いったん待合室へ戻ってしばらくたった後、検査へ。面談室で医者から問診票をもとにPETの仕組みと安全性について説明を受ける。
 ガン細胞は正常細胞の3〜8倍ものブドウ糖を摂取し、ブドウ糖に信号を出すポジトロンを合成する。そこで、ポジトロン薬剤(説明ではブドウ糖のようなもの)を体内に注入すると、がん細胞にブドウ糖が集まる。それを検出するのがPETとのこと。
 基本検査コーナーで身長、体重、血圧(120-64だった)を計ったが、身長を測る台にのったら、自動的に上から計測器が降りてきて、体重も測定された。何もかも最新式だとビックリ。

 次には1階でポジトロン薬剤の注射。うまく入らない場合がいやなので、最初から手首に注射してもらった。注射のあと、「お水を飲まれますか」「冷たいのがいいですか、常温がいいですか」と聞かれ、またしてもビックリ。ペットボトルの水をもらって、PETを受けるフロアーへ。

 フロアーにはソファーが4つ。そこで約50分、ブドウ糖が体全体に回るまで待つ。銀行に置いてあるような「家庭画報」などの月刊誌があったので退屈はしなかった。他の患者もいたが、予防検診できているか、がんの治療を受けている人だろうと思うから、話はしなかった。

 検査を受ける前に「ブドウ糖が膀胱にまで回っていますので、排尿をしてきてくだい」と言われ、いよいよ検査へ。CTと同じような形の大型設備があり、検査台に寝る。これから約1時間同じ姿勢を保たなければならない。
  膝の部分に枕を入れてくれたので、膝を曲げることができ、楽だった。「何かあったら、これを押してください。声を出していただいてもいいですが、どうします」と技師さんが手に呼び出し機器をもってたずねる。何かあったら、ってどういう可能性が考えられるのだろうと思いながらも、ベルを手にしたが、結局はそれを落としてはいけないと握っていたので緊張してしまった。当日何らかの不調を感じていなければベルは必要ないと思う。
   足下から頭まで7回ぐらい徐々に動いていき約1時間PET診断していく。動いてはいけないと言われていたが、聞こえてくるのは機械が回る単調な音だけだから、目をつぶっていると眠くなる。寝てしまって寝返りを打ってはいけないと思って、あわてて目を開けるといった具合で、なんということもなく終了した。

 検査が終わってからは画像がチェックされるまで約10分間待ち、支払いをすませて終了。持参していたCT写真はこのときに返却された。帰りはちょうど昼時になったが、帰りや待ち時間の間に行ける「地図入り飲食店案内リーフレット(なんと割引券付きの店もある)」まで用意されていた。
 
 西台クリニックでは最初から最後まで「○○様」と様付けである。5階建てビルの地下1階から4階までがPET、MR、EBTなどの検査室にあてられているので、エレベータで何度か移動しなければならないが、患者一人でも行けるのに、すべて病院職員が案内してくれた。好感のもてる態度で、至れり尽くせりという感じ。最新医療設備だけでなく、待ち時間のソファーなども心地よくくつろげるようになっているのに感心した。

 これから病院を選ぶ決め手は、医療技術もあるだろうが、サービスも大きな違いになってくると思う。最新設備を備え、検査だけに特化した医療機関があることを今回初めて知った。このクリニックは民間だから、病院経営をサービス産業としても追求できるのだろう。


2003/8/9
医療技術は
進歩しているけれど

 ■がん・心疾患30分で診断
 8月8日付の日経新聞に「東京大学と神奈川科学技術アカデミーの研究チームが、がんや心疾患などの病気をわずか30分で簡易診断する小型血液分析装置を開発した」とのニュース。従来1〜2日必要だった分析時間が大幅に短縮されるのだそうだ。
 今だって、病院で血液を採取した後、外来で先生と話すときには、すでにデータがあがっているというだけで十分スゴイと思ってしまう。そういえばプロジェクトXで内視鏡を研究した人たちを取り上げていたときにもスゴイ、スゴイの連続だった。

 医療技術の進歩はめざましく、薬もどんどん開発されている。だけど、がんの特効薬はないんだよなぁ。だからこそ「○○が治る」という本がたくさん出て売れるのだろう。このところ、また一段とそのたぐいの本が増えてきたような気がする。「免疫療法」もよく目にするが、いまいちよくわからない。

 ■安楽死はいやだ
 社会面には関西電力病院で末期がんの男性患者に塩化カリウムを投与した事件についての記事があった。1991年の東海大「安楽死」事件後、医師が掲示責任を問われる事件が相次いでいるそうだ。
  末期症状で痛みを伴って苦しんでいるときに、「楽にしてやってほしい」と願うのは家族の心情かもしれないが、やはり患者の意志が大切という論調には納得がいった。 


2003/8/8
災難はどこに潜んでいるかわからない

 親子の関係は、子がどんなに年をとっても変わらない。母は自分が信じているところにいって願掛けをし、帰りにわざわざ立ち寄ってくれた。

 帰ってから1時間半して電話。てっきり帰ったよ〜という電話かと思ったら、弟からだった。母が四谷駅の階段で転んで怪我をし、病院に運ばれたという救急隊からの連絡だった。それで、あわてて信濃町の慶応病院1階の救急外来へ。
  幸い、たいしたことはなかったが、四谷駅で電車を乗り換えようとしたときに、最初の一段目を踏み外して、思い切り右腕と額部分を打ったとか。右腕は大きく痣になり、額からは血がドクドクと出たため、通勤帰りの見知らぬ人たちにずいぶんお世話になったそうだ。ハンカチを出して傷口を抑えてくれたり、ティシューを捨てるビニール袋を提供してくれたり、駅員さんを呼びに行ってくれたり、母は大感激していた。名前を知ることもできないけれど、あのとき母を助けてくださったみなさん、本当にありがとう。

 母は救急車に乗せられ、おおごとになったと思ったそうだが、逆にいろいろ検査してもらえたので、よかったと考えを切り替えたそうだ。何針か縫うだけですみ、内出血もないしCTの結果も問題なくてよかった。その後何日か経過してもなんともなかったのでホッとしたが、これでもし何かあったら、私の病気のために遠出して不慮の災難にあったわけだから、私のほうもいい気分ではなかっただろう。「人間、何があるかわからない」とあらためて思った ものの、自分が災難を引き受けたので、少しでも娘の病気がよくなれば……と考えるところが親心か。


2003/8/5
さらに腫瘍マーカー上昇
 

 ■採血
 
予約時間は2:20。2時に駒込病院に着いて採血室へ。
 今日はやけにすいていた。採血カウンターにいる看護師さんは2人とも以前にやってもらったことがあるのだが、注射針を血管に刺すのに大変苦労した。顔は覚えているはずなのに、片方の人は顔を上げずに黙々と手元を見ながら作業している。
 しかし、その人の前の電光掲示板に私の番号が表示されたので、座ったら「あー、顔を合わさないようにしていたのに〜」と笑われてしまった。もう顔見知りだから、すごく親近感がわく。

 「ハイ、チャレンジお願いします」と私は腕を差し出す。
 「この間はTさん(隣の看護師さん)がすぐとれたのにね。じゃ、最初はこちら(の腕)でさせてください」
 と言いながら針を刺すのだが、1回目は(思い切りが悪かったらしく)失敗。針を抜いたら血が出たから、「血が出た(ということは血管に刺さったんでしょ?)」と言うと、「もうちょっと脇だったみたい」と反省していた。次に左腕はどうだろうかと「ここが正中(せいちゅう)というんですよね」と言いながら腕をさする が、いまいち探せない。
 「お昼にアイスクリームを食べたから血管縮んじゃったのかしら」 
 「冷たいものはあまりよくないですよ」と隣の看護士さんから声がかかる。
 隣の人の採血は私より遅く始めたのに、ササッと終わってしまった。「夏は血管が細い人でも開くのだけど、○○さんのは細いのよね。やはり先のほうで採らせてもらおうかしら」というわけで、手にターゲットが移った。手首、手の甲、どちらがいいかと聞かれたが、どちらも痛い。結局、左手人差し指近くの手の甲に針を刺すことにした。
 「こ、これ、静脈ですよね」とおびえるように思わず聞いてしまった(無知だけど)。
 「だいじょうぶ。ここは私もTさんにやってもらったこと、ありますよ。やはり患者さんの痛みがわからないと」
 (その心は見上げたものだけど、急に心細くなる。我々の会話を聞いていて、隣や後方の患者さんはなぜかほほえんでいる風情である)
 「針は細いのですよね」
 「はい、一番細いのです。(終わるとホッとしたらしく)今度はTさん、挑戦してみてください」
 「私、正中でやってみる」と隣の看護師さん。みんな私のこと、覚えてくれていてくれてなごやかな会話になる。だが、終わったら、私も汗だくになっていた。緊張するから、血液検査の数字がよくなるとは思えなかった。

 ■診療
 診療室に入ったのは4:10。ますます待たされる時間が長くなっている。「お待たせしました」とK先生から挨拶はあるのだけど、約2時間待ちで、診療は8分だからなぁ。
 
 まず一番気になる腫瘍マーカーの話を切り出した。

 ――今日もあがってる?
 「今日もあがってます。40.5。この間の上がりほど激しくないですね」
 ――すご〜い、最高でどれぐらい上がるんですか。
 「300とかいく人もいますよ。それではPETまでしっかりやって、8月26日以降に。脱毛の出ないような、なおかつしっかりとした効果の出るようなお薬にします」


 ――もう決まっているんですか。
 「いや、まだ決まっていません。内科の先生と相談しないと」

 ――入院期間としては大体3週間ぐらいですか。
 「副作用の出方によっては違います。4週間ぐらいの人もいます」
 ――4クールぐらいあるわけですよね。
 「基本的には2クールやって、効果を見て、効いているようであれば3クールします」
 ――そうしたら、10〜12月にかけては出張などの予定は今のうちに断っておいたほうがいいですか。
 それはね、結構うまく合間をぬってできたりすることもある」
 ――断る口実にしようかと思ったのですが(治療期間中は仕事のやる気が失われそうなことを、治療前から予想している私。日頃から仕事やりたくない病、眠い眠い病などの持病?がある)。
 「だったら、かまいませんよ(笑)。それはどちらも選べる。1クールの間に1〜2週間あけてもそんなに効果は変わらない。だから、そこで仕事をすればよい」

 ――でも、その間、免疫力は落ちちゃうわけですよね。
 「免疫力とは関係ない。抗ガン剤の治療は免疫力を上げる治療ではないので。免疫療法とはちょっと違う。ある一定の期間、最低1週間はあけないと次のクールにいけない。だから、その間に仕事をしたい人は、やってもらっています」
 
――副作用がひどくて全然仕事ができないということは。
 「あるかもしれない。それは本当にわからないです。本当に治療してもすぐ外来で出来る人もいれば、もうやりたくないという人もいる」
 
――気持ちの持ちようですか。
 「気持ちの持ちようというのでもなく、本当に合う、合わないですね。
 (あとはのどの具合は、食欲は、だるくないかといった体の具合をたずねる話)
 お薬(5FUのこと)は今日はもっていきますか」
 ――先生、あれ、飲んでいたけど結局効かなかったということでしょう。
 「ぼくはあまり飲まなくてよいと思います」(トーンを落としながらも、キッパリ)
 ――そうですよね。私もそう思いました。でも、やめられなくて飲んでいたけど。
 「効いて収まっていたのなら、いいけれど、いまは(腫瘍マーカー)上がってきているのだから。ここで効果があまりないのではないかなと思われる薬を飲むのもどうかなと。やめましょう」
 

 あとはPETを受けに行くときに持参するCT写真などを預かって戻ってきた。腫瘍マーカーの数字は上がることはあっても下がることはないというのは「当たった」。やっぱり医学は科学なのだ、奇跡は起こらない・・・とガッカリした。もし下がっていたら、宝くじを買おう、その宝くじが当選したりして・・・などと淡い期待をかけていたのに。といっても、朝は果物ジュース、夜は玄米食に魚や野菜たっぷり、といった程度を数週間続けているのだから、よくなるはずはないか。玄米食は時々食べていたのを毎晩食べるようになった。食生活は健康になっているから、コレステロールは下がるかもしれない。


2003/8/3
標準的外科治療に疑問って?

  日本経済新聞朝刊8月3日付に「標準的外科治療に疑問」という記事。肺がんについて、厚労省が診療指針を作成したそうだ。
 [肺がんの大部分を占める「非小細胞肺がん」で、がんの摘出に加えて再発防止のために周辺のリンパ節をすべて切除する手術は「早期では、体調の改善や再発を少なくする上で推奨するだけの根拠がない」と指摘。これまでの外科的利用法に疑問を投げかけた。] 

 
 まだ治療法が確立してないということはわかるのだが、従来の肺がん治療は医者の信念だけで行ってきたものもあるといったコメントを読むと、何をさしているのかはわからないが、オイオイそれはないよと思ってしまう。
 
 医者も、患者を救おうと一生懸命治療しているのだから、信念がなければやってられない。今までは「よし」とされていたことが「疑問」と言われたら、現場は混乱しないのだろうか。がんになって、いろいろな本を読んだが、手術、抗ガン剤、放射線治療にしても、医者によって見解が分かれてしまっていた。不安になることばかりだった。

■最近テレビで見た話
 元NHKアナウンサーの絵門ゆう子さんは乳がんになって西洋医学の治療を拒否して民間療法を行い、その結果、現在は聖路加病院に抗ガン剤治療に通っているとのこと。母親をがんで亡くしたからといって、そこまで西洋医療を拒否できたということに、ある意味感心した。あれやこれやと知ってしまうと、確かに治療を受けるのはこわくなる。私も抗ガン剤治療は受けたくないが、「やる」と決めたら、あとは信じるしかない(飛行機に乗って飛び立つときに、パイロットを信じるのと同じ心境。)
 「昔はがんなんていう病気が不治の病で恐れられていたらしいよ」といえる時代が来るのだろうか。


2003/8/2
クリニックから電話

 西台クリニックから検査日の電話があった。予定時間の10分前に来てほしい、当日は朝を抜いてきてほしい、水はOKといった、当日の注意など。検査には3時間くらいかかるらしい。「ありがとうございます〜」と何回もお礼を言ってしまった。


2003/7/31
PETがOKになった

 外来って木曜日だったっけ、と思いつつ午後2時すぎに駒込病院に行くと、やはりこの日は外来診療はない。事情を話すとしばらく待たされ(またしても先生は手術中とか)、書類を預かってくれた。「カルテにはさんでおいたので、明日の外来のときに見ていただく。日中、先生は診療なので西台クリニックへの電話は夕方になるだろう」と受付の人が説明してくれた。先生は「あさってと言ったのになぁ」といぶかっていたそうだ。私は私で、先生も少しおっちょこちょい(?)と思ったけれど、たぶん忙しすぎるからだろうと判断した。受付の人に事情を話したら、「そこのクリニックは駒込病院にも説明に来ましたよ。確かテレビで紹介されましたよね。1カ月待ちですか。スゴイ」と感心していた。

 夕方、なんとK先生から電話。「クリニックに電話しました。8月○日○時に予約がとれました。正式な連絡は病院のほうからあると思います。入院のほうは26日からでいいですね」。やった〜。腫瘍マーカーが上がっているのに、転移かどうかわからない状態が続いていたから、PETは受けてみたかった。リンパらしいとわかっていても、喉がおかしかったりすると、ほかにもどこか悪いところがあるのではないかと心配だった。だから、悪い腫瘍があちこちにあったとしてもきちんとわかっていたほうがいい。


2003/7/30
1カ月待ち!!

 西台クリニックにも連絡しなければいけないと思っていたら(こういう思いって以心伝心になるらしい)、先方から「書類は届きましたか」と確認の電話が来た。「1カ月待ちだと治療が始まってしまうから、せっかく送っていただきましたが、あきらめようかと思っていたのです。ビデオはお返ししたほうがいいですか」と聞くと、そのまま何かの機会に利用してほしいという。そして、主治医の先生から直接連絡してもらえれば、もう少し早い時期に予約を入れられるかもしれないと提案してくれた。テレビではがんの心配をしていて結局は何でもないケースが数例紹介されていたが、そういう人たちが殺到して1カ月待ちになり、本当にそうした検査を必要としている人たちが受けられないなんて・・・と思っていたが、急遽検査を受けられる可能性が出てきてうれしくなった。診療機関同士ならば話し合いにより多少の便宜は図ってもらえるのかもしれない。

 早速、K先生に電話。「いいですよ、でも、今手術中なので、明日外来へ来てください」。はぁ???手術中に電話に出ることが可能なのだろうか。きっと手術の合間の休憩タイムだったのだろうと納得した。


2003/7/26
途中経過

 駒込病院に電話をしたが、先生はお休み。土曜日だからしかたがない。28日(月)の予定を伺うと手術とのことで29日に電話することにした。29日に電話がつながったときに「PETを受けたい」というと、あっさりと「いいですよ」と言う。でも、1カ月待ちだと治療が始まってしまうから、あきらめたほうがいいと自分で結論を出し、入院を優先させることにした。


2003/7/25
PET資料到着

 25日に帰宅したら西台クリニックから書類が届いていた。正式にはテレビ朝日のスーパーJチャンネルで放映されたときのビデオも入っていて、よく内容がわかる。そのほかの説明もとても丁寧になされていた。


2003/7/23
PET検査機関に電話

 PET検査をしてくれる西台クリニック(正式には医療法人社団 清志会 西台クリニック画像診断センター・板橋区高島平)の医療情報室(千代田区)へ電話したら、応対はとても感じがよかった。事情を説明すると、私のようにガンの手術をしている場合は保険がきくかもしれないという(保険がきくようになったとか)。その場合は、主治医から電話をして予約してもらわなければいけないが、主治医あての手紙も入れて、説明書を送るとのことだった。現段階では1カ月待ちとか。夕方に電話したから、明日出したとしても一番速くて25日か。そこですぐに頼んでもらってもギリギリになるなぁ・・・とちょっとあきらめ気分のほうが先になる。


2003/7/22 
PETについて

 コレステロールの薬が切れていたので、加藤内科胃腸科クリニックの加藤先生に駒込病院の報告かたがた行った。デジカメ写真をプリントアウトして見せて状況を説明したが、やはり抗ガン剤治療は受けたほうがいいでしょうね〜とのこと。PETを受けてみたいと言うと、「いいんじゃないですか。うちからも頭を見てもらいに行った人がいますよ」と言って、病院の名前も教えてくれたが、その病院はテレビのがんを特集した番組で見た記憶がある。もう入院しなければいけないとわかっているだけに、どうしたものかと考えてしまう。

 インターネットで「PET検査」で検索をかけて調べた。PET&PETというサイトは、PET撮影を行っているPET施設一覧表を掲載していて各病院HPにリンクしてあるので便利だった。CYRIC(サイクロトロンラジオアイソトープセンター)TOHOKU UNIVERSITYにも病院一覧表があったが、見比べてみてそれぞれすべてを網羅しているわけではないことがわかった。PETを導入したら、必ずここへ届け出ることというような機関があって、そこのホームページで一括見ることができればいいのに。
 (社)日本アイソトープ協会のホームページ、アイソトープのひろばでPET検査Q&AでPETについて説明が詳しくされている。ここの本部は本駒込2丁目にあり、ごくごく近所なのだが、こういう仕事をしているとは知らなかった。
 それにしても、リンクのリンクを辿っていくと、テレビで見てスゴイと思ったSPring-8などのサイトも見ることができた。インターネット時代には自分で調べようと思えばいろいろなことがわかるから本当に便利だ。

 こういう時代になって惜しいと思うのは、英語が母国語ではないことだ。これだけ日本語が乱れてくると日本語への愛着は感じられないから、戦後に母国語が英語になっていたほうが日本人にとってはよかったのではないかとさえ思える。病気に関して、外国の状況も知りたいと思うのだが、翻訳サイトで翻訳してもボロボロの日本語にしかならないし、辞書をひきながら読む気力はない。


2003/7/22 
抗ガン剤治療を始めましょう-先生のお話

 この日はK先生から、今後の治療について説明を受ける(以下、全会話収録)
 
 「今日は今後の治療も含めてちゃんとお話をしなきゃいけないということですけれども。
 腫瘍マーカーが上がっている状況で、いちおう全部の検査をしてみて、前のほうの腫瘍から転移しやすいところを重点的に見ているわけですけれども、頭を調べて、胸を調べて、おなかを調べて、とりあえず、頭だいじょうぶ、おなかだいじょうぶ、骨もだいじょうぶという状況だったのですが、胸のほうのリンパ腺だけ前に比べるとちょっと腫れてきたかなという感じのところがある。

 場所的にいうと、縦隔(じゅうかく)というところですけれども、比較的高いところです。首までいかないですけれども、そこから下がってきてこのへんのリンパ腺が少し腫れている。わずかですが、前に比べたら。ただ、腫れている感じからすると、前には腫れていないところが今回ちょっと腫れているところがあるので、ほか全体を見ても(転移の)可能性があまりないので、ここが一番怪しい。 

で、手術したときもリンパ腺なんかは全然腫れていなかったんですね。リンパ腺転移はないだろうというふうに考えて切除したわけですけれども、取ってみると本当にたいした大きさはないところでもチョコッと悪い細胞がリンパ節に転移しているような像があったんです。それを考えると、ここにあってもおかしくはない。だから、もうここでしっかり治療しましょう。

 ――前から咳が出ていて、夕食以後になるといがらっぽい。だから、何かあるとすると、このへんがおかしいかなと思ったんですが。
 えーっとね。症状にはまず出ないと思いますね。というのはね。リンパ腺が腫れているといっても1cmないんです。ふつうは1cm以上あるとリンパ腺の転移が疑われるのですけれども、長さで短径といって、短いほうの径が1cm以上あると転移が疑わしいというのですが、これは小さいほうは5mm程度です。CTで見える限りでは、こういうのなんですよね〜。わからないでしょう。

写真【上】は右が4月、左が7月に撮影したもので、比較して説明を受けるとよくわかる。
写真【下】の左側、黒い上に白い丸いものが2つ並ぶが、その間にポッチリと灰色のものがある。これが4月の写真に比べて大きくなっているとか・・・。 

 ――どれ?
 「これ」(と小さな点のようなものを指し示す)
 
 
――えっ、そんなにわずかなので診てくださったんだ。
 「この部分。こういうところにちょっとしたリンパ腺があるみたいで、ほかは今まで見ていたところでは、ちょっとはあるんですけれどもやはりこちらのほうが大きくなっています。
 これだけを考えると、症状としてはまだほとんど出ないと思います。咳とかいうことに関しては症状と必ずしも合いはしないですけどねー。ただ、うまくそういうふうにあったのかもしれないですけども。 
 で、治療していきましょうというところです。
 治療方針はいろいろあるんですけれども、再発をしてきたということを考えると、体のどこかにまだ潜伏している可能性がある。そういうことを考えると、じゃあ、そこだけ取りましょうというのは決していい治療ではないですよね。局所の治療は。
 
 オーソドックスな治療から考えると、やっぱり腫瘍細胞が移動し始めている、移転し始めていることを考えると全身的な治療が一番リーズナブル。ですので、がんに対する治療法としては、大きく3つあって、手術をしてとってしまう、抗ガン剤の治療、放射線の治療、この3つです。一番適しているのは抗ガン剤による全身的な治療というのが確実です。放射線の治療はあてたところには効くけれども、ほかのところには効かないんです。ですから、ターゲットがそこだけに絞られていればいいですけれども、ほかに潜伏している可能性も考えると、やはり向かない。
 
 で、やはり抗ガン剤ということになると、副作用が出ますので、じゃあ、外来でやるというのは最初からは無理。最初だけは入院をしておいて、副作用の出方を見て、これならだいじょうぶというふうに判断されればそのとき初めて外来でやりましょうということになる。昔に比べると副作用はだいぶ少なくなってきているので、外来でできる可能性も十分あると思うんですけれども。
 
 今、いろいろな抗ガン剤があって、肺ガンに適用あるものだけで10種類以上あるんです。ただ、今、オーソドックスに使う薬というのは、大体6〜8種類ぐらいに絞られてきているのですけれども、その中でオーソドックスなところで2剤使って、組み合わせで治療をやってみようかなと。この病院の内科の先生はそういう治療を専門にやっている先生方が多いので、その先生方にも相談をしながらお薬を選んでやっていこうと・・・ 」


 ――その場合の副作用は。
 「選び方にもよりますけれども、まずどの薬を使っても出る副作用としては、血液を作る機能が落ちます。造血機能が落ちるんですけれども、どうなるかというと、白血球が下がったり、赤血球が下がったり、血小板が落ちたり。主に下がりやすいのは白血球と血小板なんですけれども、白血球が下がると体の抵抗力が落ちます。これは下がったら上げるための注射とか打つと白血球がだんだん上がってくるし、抵抗力がちょっと落ちている状態であれば、たとえば抗生剤を使ってみるとか、あとは部屋を隔離したりとか、そういう形で診る。血小板に関しては、これが下がると、血を固めるものなので、出血したら止まりづらいという副作用がある。そういうときに心配なのは、たとえば胃とか腸に出血をしたりすると抑えようがないんですよね。外ならば押さえておけば止まる。あと頭の中で出血したら止まらない。
 
 血小板を上げる薬というのはまだ作られてないんです。ですから、あまりにも下がってしまった場合には輸血をしなければならない。血小板の。ただ、そこまでの副作用が出ないうちにほとんどの治療はできます。
 ただ、白血球はたぶん下がると思うので、白血球を上げる注射を使わないといけないかもしれないんですけどねー。そういうような副作用がひとつ必ず出る。
 あとは薬の選び方によっては脱毛が出たりとか、食欲不振、吐き気が出たりすることもあるし、本当に特殊なものとしては血管痛が出たりとか、関節痛、筋肉痛が出たりすることはありますけれども、まず何か重篤になることはないことがほとんどです。
 そうですね。ある程度、ご希望には沿えると思います。副作用の出方で、薬を選ぶうえで」

 
 ――まだ薬は決まってないんですか。
 「まだ決まってません。たとえば女性の場合はやはり脱毛はつらい。その後、薬を終わったあとに外来でやりますといわれても、それはちょっとつらいということであれば、そういうお薬ではないタイプを選ぶことも十分できるし、あとはなるべく外来でやりやすいお薬も選べるし。どうしても入院でやらないと危ないというタイプの薬もあるんですよ。

 ですから、そこで、がっちりとしっかりと治療したいから、入院、退院は関係なくしっかりやりたいんだといえば、その薬もあるし。ただ大〜きく治療効果には差はないのです。どの選び方をしても。ただ、その選び方によってそれが効かなかったときに、じゃあ、次の薬を選びましょうということになっていくわけですけれども、その選び方が多少変わってくる。

 どんな薬の選び方をしても大体3週間から4週間ぐらいかけて1つのクール、そのクールを2クール行ってそれで治療効果をみる。ですから、リンパ腺の具合だとか腫瘍マーカーなどで効いているかどうかをみる。効いているようであれば3クール、4クールといきます。多くても4クールまで。
 
 そうではなくて、ちょっと、この薬は合っていなくて効果が出ていないようだというふうに判断されれば体力を回復させて、薬のタイプを変えてまた治療するというような形でやっていく。時間のほうさえ許せば8月最初ぐらいから入ってもよいし、ちょっと今週はお部屋がいっぱいで入れないんですよ。
 いつ頃がいいですかね」


 ――どれぐらいの期間ですか。
 「まず1クールをするので3週間。本当に一番最初はどれぐらい副作用が出るかわからないので、ちょっと時間を長めにとってもらう。やって次は全然だいじょうぶそうだったら、2週間に減らせるかもしれない」

 ――そうすると、1クール終わって、次の1クールまでどれぐらいですか。
 「大体1週間です。ただその間は2〜3週間あけてもかまわない。だけど、最低1週間はあけないとできない」

 ――それで、4クールだったら外来でということですか。
 「2クールやってだいじょうぶそうならば外来でできますけどね。
 もしあれだったら、1クールやってから、これなら全然だいじょうぶということで2クール目から外来でやることもできます。その具合によってね。
 ですから、大体このへんぐらいだったらだいじょうぶですよというところを提示してもらえれば、こちらのほうであとはベッドを用意します」

 ――どれぐらいたったら大きくなっちゃいます?期限リミットってありますか。
 「ここ(4月)からここまで(7月)の間が約3ヵ月。3ヵ月でサイズとしては、そうですね、なんとも評価しづらいんですけどね、大きさとして2倍と考えると、間を3ヵ月は空けないほうがいいでしょうね。できたら、ここひと月くらいの間に治療をしたいというところです。8月中ぐらいには。ですから、また、もう一度外来をお取りしてそこで相談でもかまいません。いちおう予約入れておきましょうか。
 今日、この話を聞かないと、なんとも予定がたたないということもあるでしょう?
 ですから、また外来をお取りして、そのときにもうちょっと具体的な話ができるかと思います」


 ――では、先生、血液検査をしても下がる予定はないでしょう。
 「今は何も治療をしていないので、たぶん下がらない。逆に上がっていると思います。あー、でも、何かご自身で民間療法とかされていて、ということだったらわからないけれどもなんともいえないところです。
 それで、今日は入院予約だけとるようにして、次回の外来をお取りしましょう。そのときには腫瘍マーカーが測れますから、採血だけ入れておきます。
 最初は大体3週間ぐらいという予定でいてください。
 あとは薬をある程度決めておきます。今、言ったなかで、こういう副作用はちょっとつらいなというのがあれば、それを参考にします」

 ――うーん、全部つらそう。
  「まぁね、どれも楽ってわけにはいかないけど(先生、苦笑い)、でも、入ったか、入らないか、わからないうちに終わっちゃいましたという人もいるんですよ。
 脱毛はどう?」

 ――脱毛はね〜、髪の毛、今でさえ少ないのに。
 「まあ、治療がある程度終わればまた戻りますけどね」
 ――周りに心配かけてしまうと・・・今もあまり他に言っていないので。
 「じゃあ、脱毛だけは避けられるような、100%は難しいでしょうですけれども、比較的出ないタイプのお薬でやるようにします」
 
――はい、わかりました。

*先生の話を聞きながら、おもしろいと思ったのは、「で、」というクセがあること。私もよく指摘されるのだが、「それで」と言うはずのところを、「で〜」と言ってしまう。文字に書いてみるとわかるように、とても丁寧に説明してくださるから、わかりやすい(森山先生もそうだった)。駒込病院の人気が高いのもわかる気がする。

2003/7/19
子宮がん再検診 

 乳ガン、頸がんについては検診を受けた時点で、だいじょうぶとのことだったが、体がん検診の細胞が採取できなかったので、再検査に来て欲しいとの通知があった。「内膜が超音波上8mmあり、年齢に比し厚めなので、再検査をおすすめします」などと書かれていると行かないわけにはいかない。7月12日に検査してもらい、19日に結果を聞きにいった。

 結果は、シロ。検査機関の細胞診検査報告書には、検査の材料、「子宮内膜」として、「今回の標本中には、異型細胞を認めません」と書かれていた。先生からは、異常がなければ1年後の検診でよいと言われた。


2003/7/10-11
検査入院

 CT検査。体、頭、両方とも撮影。翌11日は超音波。
 
途中、去年入院していたMさんが病室に来たのでビックリ。再発して何クールかの抗ガン剤治療を受けているので、入院仲間のところへ上がってきたらしい。

 「あなただけは再発しないだろうと思っていたのに」などと言われてしまった(あのときは初期のがんということだったからね)。あれやこれや話しているときに内視鏡の話になったら、「この人はこわがりだから」といって笑う。痛さというのは個人差があるし、本当にあれは苦しかったのに、と内心ブツブツブツ。それにしても、Mさんは以前のイメージと同じだから地毛だと思ったらカツラと聞いておどろいた。抗ガン剤治療をしていても、みんな明るく元気そうなのは、本当に不思議。きっと達観してしまうのだろう。

 11日(金曜日)は同室の患者が4人。うち1人が朝退院し、1人は夕方退院予定。あとの2人も外出許可を得て帰宅できることになり、私も12日朝退院予定だったが、11日の夕方退院させてもらった。


2003/7/8 
腫瘍マーカー上昇

 血液検査。今度はいままでにはやったことがない人が当たった。すると、私を見つけて、以前に担当した人が「あ、yururiさんのは大変よ〜」とのぞき込んできた。
 「見つからないようだったら、手首でいいです」と断ったのだが、そうなるとやる気が出るらしく「私、挑戦してみる!」といってポンポンと腕をたたいて血管を見つけようとする。「さわってみるとわかるんだけどね〜、1回だけここでやらせてください」と言ってブスリ。「やった、成功」。すごくうれしそうなので、こちらまでうれしくなってしまった。

 でも、うれしかったのはここまで。外来診療の所へ戻ったら、延々と待たされた。診察をしている2人の先生ともに2〜3時間待ちになっている。西村先生がやめて、7月から新しい先生が担当しているのだが、患者ごとにカルテをよくチェックし、診察にのぞんでいるので、めちゃめちゃ時間がかかっているらしい。年配の人が多いから、待たされるのがつらい人もいるようだ。中には「これはひどすぎる。今日帰ったら都庁へ電話する」と息巻いていた男性もいた。(それで効果があるのだろうか???)

 待ち時間最高記録を更新。
 そして診察。血液検査の結果、腫瘍マーカーが29.4に上がっていた。ここまで上がると手をこまねいているわけにもいかないらしい。検査入院をしてよく調べましょうということになった。それも10-11日に決定。駒込病院の先生たちは即断即決タイプ。ササッと判断し、私のようにもたもたしないのがいい。だけど、あーあ、また入院か。


2003/7/2 
加藤内科胃腸科クリニックで内視鏡検査

 前日は検査食を食べ、胃腸の中のものをすべてすっきりさせてから、いざ検査へ。バリウムを飲み、胃のレントゲン、それから腸の内視鏡検査。お尻からひょいと検査の管を入れ、スイスイと進んでいく。先生は「ハイ、進んで」とか看護師さんに指示していて、腸の中をカーブして進むときなどに、「ここはちょっと痛いかもしれません」と声をかけてくれる。頭の後ろに手を置いて少し位置を高くすると、先生が見ている映像が見える。腸の中は、まぶたを裏返したときに毛細血管が浮き出ているような感じだ。「ここにちょっとふくらんだのがありますが、リンパ腺腫で特に問題はないように見えます。いちおう検査してみましょう」。そして、先に小さなはさみみたいなものを付けて細胞をとった。本物はどれぐらいの大きさだったのだろう。
 
 いずれにせよ、腸の内視鏡はさほどの痛みも感じずにすませることができた。肺を調べるために口から入れる内視鏡がこの程度ならば何回受けてもいいのに。もっと高いかと思っていたら国保で9600円の支払いだった。
 
 このときに先の健康診断の結果を聞いたが、コレステロールは236、HDLコレステロール37、中性脂肪392で、依然高い。今回は尿酸値が7.9で高いと言われた。これが高いと痛風などになるらしい。外反母趾の上、痛風になったら・・・足はガクガクになるなぁ。ゾッ


2003/6/28 
加藤内科胃腸科クリニックで区民検診

 区民検診を受ける。胃カメラと腸の内視鏡検査を別の日に受けることにした。加藤先生がたまたま今日見た本の中にこんな記事があったのでと、見せてくれた。


 日本医事新報2003年6月28日90ページのQ&A「CEA高値の解釈」という記事より抜粋。質問に対して、岐阜大学の杉山先生が回答されていた。

 Q:70歳の女性、CEA(carcino-embryonic antigen,Z-gel法、基準値5ng/ml)が9.6ng/mlと高値を示したが、各臓器の腫瘍マーカーはほとんど正常値。また、消化器内視鏡、腹部エコー、胸部・腹部の造影CTでも異常を認めない。その他、自覚症状はないが、リウマトイド因子(RF)が1160と高値。この検査結果をどのように解釈すべきか。(大阪府U)

 A:CEAが基準値を超えているため、悪性腫瘍を疑って頻度の高い臓器を標的として各種の画像検査や血清中腫瘍マーカー測定を行い、原発巣の発見に努めたものの特定できず、お困りの状態と推察される。
 
 CEAが基準値の2倍を超える場合には、転移を伴ったり周囲臓器に浸潤した進行癌であることが多く、画像診断も比較的容易となる。CEAが高値を呈することが多い代表的な癌腫(胃癌、大腸癌、胆管癌、胆嚢癌、膵癌、肺癌、乳癌など)については、すでに内視鏡やエコー、CTなどで検索がなされ、また胸部・腹部のCTで縦隔内や婦人科臓器、後腹膜の病変についてもチェックされていると考えられるので、本例での悪性腫瘍の存在の可能性はきわめて低いと思われる。

 ただし、まだ保険適用にはなっていないが、CTやMRIで指摘できないような小病変に対して、FDG-PET(増殖が盛んな癌組織に多く取り込まれるとされるフルオロ-2-デオキシングルコース)を投与して癌の局在イメージするポジトロン断層検査(pojitron emission tomography)が有用であることも報告されているので、患者の了解が得られ、かつその設備が近隣の施設で利用できるようであれば、試みてもよい方法かもしれない。
 (以下略)
 ところで、今回の臨床検査データや画像診断結果からは悪性腫瘍の存在はほぼ否定できると考えるが、CEA産生腫瘍が潜在する場合には時間の経過とともに上昇する傾向が観察されるので、今後も2〜3ヵ月後ごとにCEA値を調べ、その推移から腫瘍の存在の有無を再検討することが肝要である。この解析法はslope analysisと呼ばれ、腫瘍マーカー測定の有用性の一端を担うものである。
 CEA測定による癌の早期発見は困難であるが、この手法を用いることで、腫瘍の増殖速度を算出したり術後再発の確認、腫瘍に対する治療効果のモニタリングが可能である。
 (以下略)


2003/6/28
かみやレディースクリニックで区民検診

 乳ガン、子宮ガン検診の区民検診を受けに近くのかみやレディースクリニックへ。6月30日までだからもっと早く行けばよいのにと思うけれど、仕事を理由にぐずぐず引き延ばすのは性格かもしれない。予約をとっていなかったのだが、なんとか最後のほうで入れてくれた。
 この年にして、両方とも初めての検診と聞いて、先生にびっくりされてしまった。ここ数年は一年中パンツルックだけど、こうした検診だけはフレアースカートのほうが気分的に恥ずかしくないなぁ。母方の祖母も叔母もがんにかかったことを伝えると、あなたはリスクが大きいのだから、ちゃんと定期検診を受けるようにと言われてしまった。「これからまじめに受けます」とひたすら恐縮。


2003/6/17
レントゲン 
 レントゲン撮影。リンパ節のところに影があり疑わしいらしい。