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5月25日(火)
1週おきになる

 8時に病院に到着。1階から2階にあがるエスカレーターは、タッチの差で高齢者3人が先に乗った。ギャ〜ッ先を越されたと思ったが、あとのまつり。2階にあがって追い越すことは可能だったが、それも大人げないからついていくと、みーんな採血室へ。入り口前のボックスの上に受付票を順番にのせていく。
ここで、枚数を数えてみたら7番目だった。
 ところが、8:30に受付が始まってみたら、呼ばれたのは9番目。私から前の3人はいずれも高齢者であるはずなのに、6番目に50代らしき男性が入っていた。これは明らかに変。横入りしたのかなぁ。
 たった数人で目くじらをたてることはないのだが、何かもらえるというので並んでいたときに2人前で締め切られたら発狂ものだ。やはり順番は守ってほしいなぁ。そうかと思えば、2番目に来た人は、担当の先生が採血検査を入力していないので確認するとのことで、私が終わってもまだ外のいすで待っていた。憮然とした表情をしていたが、私だったら、きっとさんざん悪態をついてごねるに違いない。

 8月からは電子カルテになることが張り出されていた。電子カルテになれば、来た順番に登録していけるのだろうか。スーパーで自分の買い物金額やたまった点数が確認できるように、自分のカルテを自分で確認することもできるのだろうか。
 
 採血室で待っているときに、高齢そうに見えるご婦人が2人話をしていた。
 片方のAさん「白内障になってしまって手術をして(なんたらかんたら)」
 ここで一息ついたところで、もう一人(Bさん)が「で、どこがお悪いの?」。(Aさん、ちょっとあきれたふうに)「白内障なの」「あら、そう、うちの主人はね(なんたらかんたら)」
 こんな感じで全然会話がかみあっていないのに、それぞれで話したいことを話しているのが愉快だった。
 Aさんが中に呼ばれた。Bさんは自分の隣にいたAさんの娘さんらしき人に「あの方、お母さん?おいくつぐらいなの」
 「67歳なんです」
 「あら、私は81よ」
 「お若いですね〜」と娘さん。
 確かに病院に行くと、年をとっていても若く見える人がいる。病は気からというのが納得できる。60代のAさんは腰も曲がっていて、下手をすれば90代にも見えるぐらいだった。
 病院に通っていても元気なお年寄りでいたいものだ。


 診察室にて
 前回から、血圧と脈拍を事前に測り、用紙を渡すことになっている。診察中に体温を測る。

 K先生「どうですか」
 「特に変わりはないです」
 「だいじょうぶ?白血球はあがりました。7700。数字的にはだいじょうぶかなと思うのですけど。ちょっと脈拍がね(私はいつも95〜103ぐらいで脈拍が高い)」
 と言いつつ、先生は指で酸素をはさむ装置を人差し指にはさみ、体温計を私の左手に手渡す。両手がふさがってしまった。

 「これでどうやって測れるんだろう」とつぶやくと、「そうだよね」と言って笑っていた。
 酸素は96ぐらい。入院していたときもこれぐらいだった。
 
 「1回お休みすると、安全なところまできますので、今日は予定通り入れさせていただきます」
(いくら患者様とはいえ、そのように丁寧なお言葉を使われなくても……と思ってしまう)

 「来週もくるんですか」
 (抗ガン剤を打たない日にも採血をして様子を見るなんて、全くむだなことだと思うのだけど、というメッセージを強烈に込め、それでいてさりげなく質問する)

 「そんなにガクッとは下がらないので、1週おきにきてもらってもいいですね。(バンザーイ)少し便秘ぎみというのは治った?」
 「ええ、それは。夜になると、咳が出るのですが、それってだいじょうぶ?」
 「痰は出ない?」
 「出ない。特に気にする必要はない?」
 「そう思うけどねー」
 「もともとのどが弱いし……」
 「あ、そうなの? 2週に1回(の抗がん剤)だとだいぶ気持ち的には楽?」
 「それはもう(笑)。採血がね」
 「採血ね。そのたびに何回か刺すのは〜」 
 「(その声をさえぎって)もうこのごろは手の先のほうで一発です。ねぇ、先生、少しのお薬でも好中球が下がるようになったというのは、お薬が効いて体が弱ってるとか、そういうことではないんでしょう?」(かなりまわりくどい言い方だね、これは)
 「骨を作る機能が多少弱るということはあると思う」
 「でも、どうすればよいということはないでしょう」
 「何かをすればよくなるということはなかなかないのですよね」
 「でも、2週に1回くらいのペースならばだいじょうぶ?」
 「だいじょうぶだと思います」
 「ほかは元気なのにね」
 「ね」
 「周囲のみんなが病気だと言ってだましているのだといわれても、納得しちゃう」
というと、先生はちょっと笑っていた。手術〜抗ガン剤治療とヒューッとやってきたが、病気が見つかったときも、その後腫瘍マーカーが上がったときも自覚症状はなく、特急で手術され、先手を打って治療されている。本当に、本当に病気なのお〜って納得いかない。


5月18日(火)
2回目打てず

 採血は、手の甲からとることが当たり前のようになってしまった。なんだか血管が浮いてきたみたいでいやだ。いまのところは針の跡が目立たないが、跡だらけになったらどうしてくれるって百万遍言いたい。
 痛い思いをしたあげく、検査の結果、白血球はそれほど下がっていないのに好中球が1100に下がっていたので、この日は打たないほうがいいと言われた。これ以上分量を減らせないので、今後は1週おきに変更。好中球が下がったのも副作用の一つ。1年前に抗ガン剤治療で入院していたときにはあまり影響が出なかったのに、薬がボディーブローのようにダメージを与えているのだろうか。こわっ。
 せっかく病院に行っても採血だけというのもなんだかなぁ。遠方から1時間以上もかけてきていたら、きっとガックリだ。1週おきになるならば、抗ガン剤が休みのときには採血も休ませてくれればいいな。

 いまのところは元気だから、病院に行ったときだけ、自分が治療中なのだということを思い出す。肺ガンなんて自覚症状が出ないうちに、手術、抗ガン剤というように先手を打たれるから、本当は病気じゃないのに、周囲が病人に仕立てることも可能だと思えてくる。そんなばかげたことを考えなくちゃ、がん患者なんてやってられない。

 と、病院の出来事をまとめると、10数行にしかならない。でも、外来診察の内容を詳しく書くとこうなる。


 K先生「腫瘍マーカー下がりました。13.7(わーいと私は内心喜ぶ。腫瘍マーカーの上下で一喜一憂だね。まるで成績みたい)。それで、白血球(この場合、上げ下げをいうのは好中球のこと)が下がってるんです。量を減らしたんですけどねー(前回ジェムザールが1200から1100になっている)。このぐらいのほうが本当は……。これ以上減らすとなかなか効果が出ないのでどうかなと思うのですが。白血球が3700あるのですが、好中球は1100しかない。ただ腫瘍マーカーが下がってきているからやればいい、まぁまぁ効くと思うのですが。やり方を……今日が本当にぎりぎりのところかなと思うのですけどね
 私(ケロケロ笑いながら)「体重減らしてすむというわけにはいかないでしょ? ステロイドの(副作用の)せいでむくんでいるのかなといったら、地でしょと言われた」
 (このごろ私はかなり太め。だから、同じ分量でも体重を減らせば効き目がもっときちんと出るのではないかと思ったのだ。先生はこちらの言っている意味はわかっているみたいだが、こういう不真面目な質問にもまじめに答えるからエライ)。

 「ステロイドは〜(聞き取れず)使っていないから関係ないよ。えーと、この感じだと打って休んで、打って休んでじゃないとなかなか入れられそうにないんですよね」
 「ということは2・1(2回やって1回休み)でなくて1・1?」
 「1・1ならばこの量でいけるんですよ」
 「じゃあ、今日はお休み?2時間もかけてきてお休みといわれたら……ショック」
 「そうだよね。でも、安全に続けられることが大事ですからね。申し訳ないけど。そのために白血球をあげる注射を打たなくてよいから」

 ここで違う話題。
 「先生、この薬、便秘しやすい?」
 「入れて3日くらいは便秘しやすい。結構薬を飲まなければいけない人も多いです」
 「やっぱり」
 「便秘しますか」
 「いえ、玄米を食べていても便秘っぽくなるから、食べていない人は大変だろうなと思って」(とはいえ、私も玄米を食べるのは週に1〜2回ぐらいのペースだけど、こんな会話をするとまじめなベジタリアンみたいね)
 「おなかの動きが弱くなるので食事が進まなくなる人もいます。そういうことは?」
 「それが全然ないんです。なんでこんなに元気なんだろうって」 

 あー、こんなふうに元気です、といえるのはいつまでだろう。今は台風の目に入ったみたいに、めちゃ元気。


5月11日(火)
GEMの量を減らす

 採血の前に、廊下でやや年配の技師さんと遭遇し、今日はこの人かと勘がひらめいたのだが、新米技師さんに当たった。ところが、この技師さんが手の甲で採血するのに失敗したものだから、本人が1回でびびり、隣の「ベテランで上手な人」にお願いした。それが、朝遭遇した人だった。ただし、この人も手の甲から採血した。
 「あなたがあんまり怯えてるから、一発でとれるところにした」とのこと。採血は回数を重ねれば慣れるというものではなく、失敗されるたびに恐怖心が増していく。こわがらずに自然にしていたほうが痛くないとアドバイスされたが、うまく入るかどうかの恐怖心のほうが勝ってしまう。

 ■出会えたのもご縁
 待合室で、前に座った60代以上と見られる2人が手作りの化粧水について話している。なんでも片方の人がそれを肌につけて、すごく「美しい」肌を維持しているのだそうだ。
 「私はもう市販品は買ったことがないのよ」
 「お肌がきれいですわー。私も作ってみます。よかったわ。お隣に座れて」
 「私はいつも月曜日ですけど、今日は初めて火曜日になりましたの」
 「まぁー(その偶然にますます感激したらしく)、こうやって出会えたのもご縁ですものね」
 「ここは○△先生もよくてね、私は5年、先生にかかっています(ということは、治ってないということじゃない)。森(院長)先生もいいのよねー」
 患者同士の出会いもご縁、という考え方が愉快だった。
 患者といえば、前回、着物で来ていた人がいてギョッとした。レントゲンをとる予定が入っているらしいが、どうやって撮影するのだろうとメチャメチャ疑問だった。

 ■K先生とのやりとり
 診察予約は9:00。ここでどんなに待たされたとしても1時間以上ということはないから本当に幸せ。

 「おはようございまーす」と診察室に入ると、同じリズムでK先生は「おはようございまーす」と返してくれる。本当にすがすがしい気分。「ゴールデンウイークどうでしたか」と聞かれたら、神妙に「身辺整理をしていました」と答えるつもりだったのに、先生に質問の余裕を与えず、自分からすぐに話題を振ってしまった。

 「先生、明日から15日まで××へ行くのですけど、だいじょうぶでしょ?村に診療所が1か所あるかっていう程度ですが」
 「そうですか、オクスリの影響がそんなに出ないですものねー入れてもね、今回入れてすぐにどうということはないので、まず心配ないでしょう。今日も(白血球)5800があるし。どうぞ、行ってきてください」

 「あとですね、足がかゆくて皮膚科に行ったらオクスリがプロパデルム、これは調べたらステロイド系なんですが」
 「でも、そんなに強い、very strongじゃないでしょ、真ん中ぐらいでしょ」
 「ストロングぐらい。でも、治ったと思って安心してつけないといけないから。××症とかいうので。水虫かと思って行ったら、水虫じゃないのだけど、アトピーみたいな感じで治りにくいから、治ったと思ってもずっとつけてくださいと言われて。ネットで調べたら(ステロイドを使っているから)結構やばそうなオクスリだと思って」
 「いや、全然そんなことはない。ふつうに使うのはもっとランクが上のやつなんですよ。それはねー、少しぐらいつけても全然問題ないから、だいじょうぶです」
 「朝晩2回つけてくださいと言われたけれど」
 「全然だいじょうぶ」

 そのあと、血液検査の報告。「全然問題ないから(抗がん剤を)入れさせていただきます」
 うーん、この場合、そこまで患者にへつらった言い方をしなくても、「入れます」と言い切ってしまってよさそうなのに。
 「あと、この間の(血液検査の結果、教わった)510という数字が中性脂肪かコレステロールかわからなくて、かかっている先生がベザトールに変えますって」(このとき、私はベンザトールと言ったのをすかさず訂正された。ベンザトールだとなんだかトイレくさい名前だね)
 「あれ、データを渡したわけじゃなかったでしたっけ」(先生、丁寧語を言おうと思って、ものすごく回りくどい言い方になっててオカシイ)

 「渡していただいたのをコロッと忘れていっちゃたんです」
(先生、画面を確認し)「501(私は510と思いこんでいた)というのは、中性脂肪です。えーっと、クスリ、ベザトール、飲み始めたのね」
 「今朝、忘れました。すぐにこれは忘れちゃう」
 「まぁ、でも少し長めに飲まないと効果はわからないから」

 「今日から抗がん剤のほうは少なめですか」
 「ちょっと減らします。1200を1100にしました」
 「そんなもんなんだ。それだけでもだいぶ違うんですね」
 「違うと思いますよ。yururiさんの身体で、1100を切るとね・・・」
 「やっぱりやせたほうがいいかなぁ」
 「そういうことじゃなくて」

 「この前、MRIのときに注射するでしょ、体重何kgですかと言われて、ちょっと少なめに言ったら『正しく言ってください。体重でクスリの量が決まりますから』って(ゲラゲラゲラ)。ほんの2kgぐらいだったのに、聞こえなかったらしくて」
 「あー、なるほどね」
 「ごまかす人が多いのかなー」
 「言い方でね、あ、この人はちょっととわかるのだと思いますよ(先生、愉快そうに)」

 こうした会話で6分間。現段階では深刻な状況ではないから、なんだかすごく明るいムード。

 ■研修医が代わる 
 抗がん剤を打つときには、また別の研修医が来た。ゲゲッ、以前に何があったのか知らないが無愛想な表情をしていた先生だ。無愛想なのか内気なのかわからないが、いちおう挨拶をし、ちょっと腕を検査しただけであきらめ、手首に刺していった。5月10日に研修医は入れ替わったとのこと。

 抗がん剤を入れているうちに、手首の辺りが痛くなってきた。終わってから看護師さんに言うと、「クスリの影響で痛くなることがあるみたいです」だって。いくら「患者様」と呼ばれていても、あまり「様」という待遇ではないと思う。


4月27日(火)
GEM3クール目2回目できず

 今日は9:00の外来予約だ。うれしいな。病院は待たされるのが常識だが、診察開始の時間ならば多少重なったとしても30分は待たされないだろう。

 8:30の採血受付早々に行かないとデータが出ないだろうと思い、8:00に病院に着くように行った。それでも上には上がいる。受付開始30分前に行っても8番目だった。でも、技師さんは5人いるから2回り目には自分の番が来る。
 採血申込用紙を提出して売店に行ったとき、この間、血管が出にくいときに隣でニッコリと微笑みを浮かべていた技師さんを見かけたのだが、今日はその人に当たった。手をお湯で温めておいたのだが、やはりだめで手の甲になった。でも、最初だけチクッと痛いだけだから、ジタバタするよりも精神衛生上はいいのかもしれない。
 「売店のところでお会いしましたね。ここは(検査技師が)5人いるのに偶然に会った人に当たるなんて今日は縁があったんですね」と言われた。

 ■好中球が1090だって
 なんと呼ばれたのが一番最初。診察室に入ると、「どうですか」といった定番の質問をされる。
 「はぁ、打ったその日と次の日はだるかったのですが」
 先生、メモメモ。
 「でも、周りもみんなだるいと言っていたので、天気のせいかもしれません」
 先生、ハタとメモが止まる。は〜とコケル感じだろうか。それから、おもむろにこちらを向いて本題を切り出す。

 「下がりましたね」とひとこと。白血球、血小板は規定値をクリアしているのに、好中球が1090だそうだ。1000以下になると抗がん剤は打てないがその値に限りなく近い。以前1070になったときは、抗がん剤を打てずにすごすごと帰った。それにしても、身体は元気なのに、中の血液細胞レベルで恐ろしげに副作用が暴れていることになる。なんかこれってすご〜くこわいことかもしれない。
 「先生、白血球が減ったからといって、無理をしないとか自分でどうなるものでもないでしょう」
 「そう。以前は1週目でそんなに下がらなかったのに変ですね〜」
 ということで、とりあえずどうするかということになった。

1)第一選択
 「今日打って4月30日にもう一度採血に来てもらっていいですか」
 
「はーい」
 「……その場合、白血球が下がっていたら、入院してもらいます」
 「やだ、やだ、入院はいやです」
 即座に却下。 

2)第二選択
 「今日注射を打てば白血球はさらに下がるでしょうしね。では、今日やめて4月30日に打つ」と言った後、先生は考え直したらしく「今日はやめて、5月4日は休みなので、元気になって5月11日からやりましょう」と代案を示した。その後、「ここで1回抜けたからといって、オクスリの効果がどうなるというものでもありません」と言うので、うーむ、ならばもっとオクスリを間引いてくれてもいいのにと思ってしまった。
 「体力をつけて……」
 「といっても、先生、体重増えてるのに」
 「増えちゃった?」
 「はぁ。先生、白血球が下がったということは、今度はオクスリの量も少し減るかもしれないですね」
 「そうですね」

 そんな感じで今日は終わり。カードを返してもらうところで点数計算ミスがあったが、今日ので相殺していいですかと聞かれ、次に、今日は点数が少なくて相殺できないので、返金手続きしますと言われた。次回オクスリの日なので相殺してくださいと頼むと、月が違うとできないと言われ、そんなものかなと思った。知らなければ多く支払いをしていても気がつかないわけだが、こういうのも自分でチェックしたほうがいいのだろうか。
 白血球が下がると感染症にかかりやすいと思っただけで、ふぁ〜と力が抜けて、今日は仕事をする気がしなかった。


4月20日(火)
GEM3クール目-第1週

 8:30に到着。採血検査は18番目。先週と同じ技師さんに当たったが、私が前に座ったとたんに「今日は手の甲からとる人が続いているんですよ〜」と言った。手をお湯で温めていて採血に備えていた人も結局はだめだったようだ。

 私も一度左手首で失敗し、手の甲から採血することになった。「手の甲は血管がふつうやわらかいのに○○さんは硬いんですね」とのたまう。
「治療のせいかしらね〜」と技師さんもブツブツ。
「あー、もうこんな生活いやだ」とボソッと言ったら、隣の技師さんが同情めいた笑みを浮かべていた。

 毎週採血ってほんとにいやなんだよ〜。他のサイトを見ると、2度も失敗した、下手くそ、バカやろ〜みたいなニュアンスで書いている人もいるけど、私も病院名を匿名にすればよかったと思ってしまう。ホント、採血だけは心の中で罵詈雑言。注射メーカーもセンサー付けるとか何か考えろよと言いたくなる。採血される側に原因があるように言われるが、腕のよい「注射の達人」もいるだろうに。技術が下手な人が増えてきたのなら、もっと対策を考えろ〜〜。

 いつもすったもんだになるから、採血の時間が長くなる。手首や手の甲の痛みは慣れるというより、血管がストライキを起こしているみたいにますます痛さを感じるようになった。夜「家庭の医学」という番組で出演するタレントが採血を受けるときに痛そうに顔をしかめていたが、私なんぞ毎週なんだぞ〜。

 ■外来診療、MRIの結果はセーフ
 8:55に外科診察室の前にたどりつけた。9時から診察が始まって4人目(9:05、9:11、9:21、10:30)だった。
 「おはようございま〜す」と入っていくと気持ちいい。
 「おはようございます(さわやか系)。どうですか。オクスリ入れていないと楽ですか」
 「元気だから、あまり変わらないです。私の場合は。先生、今日はまた判定があるから(とデジタルレコーダーを出す」

 「そう、頭のMRIなんですけど」
 「なんか出てた〜?」(な、なんなんだ、後から聞き直すと患者の側からのこのタメ口は)
 「全然何ともない」
 「あ、よかった、本当に? わーい。(といって今度はカメラを取り出す)。どれを撮ればわかるんですか」
 「どれを撮るといっても、どこを撮っても同じなんですけど、というか、どこも撮らないと全部はわからないんですよね。まぁ、全体に撮ってもらってもいいですけど。このへんぐらいからかな」

 「よかった〜、これがだめだったら、もう〜」
 「MRIやって明らかな病巣がないということは、まずそんなに心配ないということで、CTよりはかなり細かくわかりますから、安心してもらってよろしいかと思います」
 「あー、よかった。(ここでハタと気付き)でも、先生、頭が萎んできているとか」
 「ないです(とキッパリ)。萎縮もないし、ちっちゃな脳梗塞みたいなものもないですし、全く異状なしという状態。あと、頭の骨にも問題はなさそうですし」

 「先生、注射をとるときに、このへんからでも血管がすごく硬いと言われるんですけど、血管をやわらかくするのって、血液サラサラにしないとだめ?」
 「血液サラサラにしても血管自体の硬さはあまり変わらないですよね」
 
「血管を軟らかくするのは?」
 「血管を軟らかくするクスリは……」
 「クスリでなくて、運動すればいいとか、そういうのもだめ?」
 「それ以上硬くなくするというのは、高コレステロール血漿とかだと、動脈硬化が強くなるので、食事療法とか、??療法(聞き取れず) だと、今後硬くはなりにくいということはある。ただ採血をしたりとか何かをして刺激があると、どうしても硬くはなる。壁が厚くなってしまう」

 「先生、打率だったらいいんだけど、このごろ4割、5割になるの(これって後で考えたら、成功率でいくと2割ぐらいだった)。2回差せばいいだけなのに、5回も差されるとか〜」
 「4割、5割?それならまだまし(笑)」
 「痛いんですよ。採血と抗がん剤で、ほとんど2回ブスブスとやられるんです」
 「(ハーとため息)。でも、なんか治療やめづらいですものね」
 
「あ、でもいいです。我慢します。注射か、死かといわれれば注射選ぶでしょ」
 「だからといって、入れっぱなしの点滴の管もねー、異物が体の中に入るとよくないですよね、そういうやり方もあるんです。埋め込み式のもの。ポートというのを入れておいて、そこに差す。でも、それは体の中に異物が入っていることになるのでね。よほど点滴とれない人とか、衰弱している人で在宅で何かという人はしますけれど、あまりおすすめではないですね」
 「わかりました。我慢します」
 「ま、そういうことで、心配ないのでやらせていただきます」

 「まだ血液検査の結果って出てないのですか」
 「白血球が7600、ただ炎症反応は特にないと思いますね。好中球4700、血小板は26万。プリントアウトしときます?」
 「ありがとうございます」
(プリントアウトしている間にも再度写真をパチパチ)
 「この数字ならば特に心配ないと思うので、今日は点滴を入れさせていただいて、今週と来週入れて、ゴールデンウイークはちょうどお休み」
 「お休み?」
 「病院もやっていません。いちおう公務員ですから。ま、白血球の値だけちょっと気にしながらなんですけども、熱が出るようなことがあれば、いらっしゃっていただければ」
 「でも、いままでもだいじょうぶだから、だいじょうぶです」
 「たぶんだいじょうぶだと思う」
 「そんなに無理もしないし」
 「でしょ」
 「早く寝るようになったし、生活も変わったからよかったみたい」
 「よくなりました?」
 「とにかく夜更かしはしないようになりました」
 「無理はしない。なんだかんだで忙しいんでしょ」
 「はい」
 ここで脈拍を計る。
「出ないか」「もうちょっと」「あ。すごく速い」(などと脈拍計を見ながら、ボソボソ。

 「MRIがだいじょうぶだったという気持ちが出ているのかな」
 「それはいえるかもしれない」
 というわけで、137、73、83という数字が出た。

 「じゃ、支度しますので」
 「はーい。どうもありがとうございました〜」
 「じゃ、27日に」
 「どうも失礼します」

 ■待合室で
 Fさんが待合室にいた。今日はちょっと元気がないそうだ。指先が黒っぽくなるのもクスリの副作用と教えてくれた。治療がつらいので、ほんの少しの間休みたいと申し入れるとか。パートで働こうと思うのに、書類選考でパスしても面接で事情を説明すると会社がひいてしまうのがわかると言っていた。火曜日だけ休みをとるといっても、いつ入院するかわからない人を採用するには二の足を踏むということらしい。専門職の業種だが、小さな事務所でやっているところが多いからなおさら。ガンバリ屋さんでとても素敵な人なのに、どうしてがんになんかなったのだろう。本人はとても淡々と話してくれるだけに、こういう人こそ社会でバンバン活躍してほしいと思うと悔しい。

 ■抗がん剤治療
 抗がん剤の注射は左腕がだめで、結局手首になった。なんだかんだのやりとりで、吐き気止めを打つ前に気持ちが悪くなる気分。「今度からやはり手首にさせてください」だって。おいおい、研修医って、研修するために来てるんだろ。あきらめたらだめじゃないか。伊志嶺先生なんて一発でちゃんと入れられたぞ〜〜〜ぉ。安全圏で満足していたのではだめじゃないか。と心の中で悪態をついてしまう。一発で成功したら、記念撮影をしようと思ったがやめた。
 その後、エレベータで見かけて「かわいい!」と思った他科の研修医が前のベッドの患者に点滴を差していたが、失敗し応援を呼んでいた。

 応援の先生は一発でうまく刺した。やはり点滴を差すのも熟練が要るようだ。うーん、ハンサム・スマート系で注射の下手な医師と、モッサリ・ポヤ〜ン系で注射がめちゃうまい医師だったら、やはりモッサリ系だな。
 いつもかわいいエプロンをしている看護師さんは今日はクマのぷーさん。白衣は高いからエプロンをこまめに取り替えているそうだ。写真をとらせてもらったが、顔はだめだって。ショートカットで写真映りもよさそうな人なのに。

 ■Mさん、やせちゃった
 点滴が終わったら、Mさんに久しぶりに会った。私を見るなり「まー、てんてまりみたいに太ったね」という。「Mさんだって、がん患者なのに太ってるといわれて怒ってたじゃない」「あんたは太ったよ。でも、ダイエットなんてしないほうがいいよ。体力つけなきゃ。私なんてこんなにやせちゃった」。確かにほっそり。おまけに放射線をしたので、顔にシミができてしまったそうだ。

 Sさんが先週の月曜に亡くなったことを聞いた。転院する病院を探していたが、移る前に亡くなったわけだ。2年前、検査入院したときに一緒だった。あれからずーっとSさんは入退院を繰り返していた。この間、食堂でみんなで食事をしたときにもほとんど食事が喉を通らないみたいだし、話もあまり通じないようだった。Sさんの闘病は2年間。なん と言っていいかわからない。


4月13日(火)
MRI検査

 今日は9:30診察予定のあと、MRIの検査があるので、遅めに行き9:15に到着着。採血は42番。オーッ、縁起の悪い番号。そのせいか採血は2回失敗。3回目も途中でポタポタと止まってしまうという御難続きだった。
 9:30すぎに無事に採血を終えて外来診察室へ。採血から30分ほどで名前を呼ばれた。

 「おはようございまーす。(と座ったとたんに)まだ結果出てないでしょう」
 「(先生パソコンの画面を見ながら)白血球は4100
 「はやっ(これは採血結果が早かったのに驚いて言った)、3週目でもそんなに下がらないじゃない。少し量を減らしてくださったんだ」
 「そんなことない。加減してないですよ。ただ前使っていたクスリは2剤だったでしょ。いまはジェムザール1剤だから、それだったらそんなに下がらない」

 「でも、前ジェムザール1剤だったときに下がったんですよね」
 「んー、でも前ほど下がってない。好中球はこの間は1070まで下がったけど、今日は1520なのでだいじょうぶ」
 「まさか、今日(抗がん剤を)打つなんて言わないでしょ」
 「打たない」
 「あー、よかった」
 「そのときの調子であまり打つ、打たないを決めないほうがいいと思います」
 「2-1のペースで」
 「2-1のほうが安全に続けられると思います。血小板はちょっと下がった。ちょっと塊ができてしまったので、参考値ということで書いてあります」
 「ということは血液ドロドロ?」
 「そんなことはない」

 「採血は5分くらいかかってますよ。ポトポトって。採血室の人たちにもいやがられているもの」
 「あ、きた〜って?」
 「あー、当たらなければいいなぁって」
 「火曜日はこわいって?」
 (先生、悪のりしてる〜と思って)ギャハハハ」

 「体調全然変わらないじゃない」
 「変わらないんです」
 「どこか痛いとかもないですか」
 「ないです」
 「咳とか出ることはないですか」
 「咳は出なくなってしまいました」
 「出なくなってしまいました?いいことです」
 「やはり冬のせいだったのかもしれない」
 「乾燥のせいかな」
 「だから、いまのところ心配になることはないのです」
 「この間も腫瘍マーカーが下がりましたし、がんばって続けていこうかなと」

 (ここで脈拍計を指にはさむ。)
 「これ、本当は60ぐらいなんですか」
 「いや、それは人による。大体女性だったら80〜90ぐらい」
 「高橋尚子(ごめんね、呼び捨てで)もすごく低いんでしょう」
 「ぼくもすごく低い」
 「いくつぐらい?」
 「50ぐらい」
 「持久力がある〜」
 「それはない、ない、根性ない(先生、即座に否定。自分から脈拍が低いことを教えてくれたのに)。不整脈も出てませんね。えーっと、今日はお休みして来週ですね」

 (この後MRI検査で)来週にMRIの結果が出るんですか」
 「今日は結果は出ません」
 「先生、頭にもし何かできちゃったということでも物を考えたりはできますか」
 「できますよ。だいじょうぶ、だいじょうぶ」
 「それがだめだとどうしようと思った」
 「頭にできた場合は、抗がん剤だけでなく、他の治療も考えなければいけない」
 「フーン、でも思考力が全然なくなるとか」
 「それぞれの場所によって機能が違うから、たとえば運動機能が悪くなったり、思考能力が悪くなったりとか、話しづらくなるとか、いろいろな分野があるので、それ次第なんですよね。症状がなければそんなに大きくはなっていない」

 ■MRI検査
 MRI(磁気共鳴画像診断)検査は11:10。1時間ほどの待ち時間があるので、付近を散歩した。そして地下室のMRIへ。
 待っている患者さんと話をしたら、20年来駒込病院に通ってきて、いい病院だと教えてくれた。20年も通っているということは治っていないんじゃないのぉと思ったが、本人からすると次から次へと病気になるらしく、この日1日だけで3科を受診していた。手がリューマチで力が入らないというのが気の毒だった。外にいれば「がん患者だよ〜ん」と大きな顔ができるのに、病院に来ると患者というにはおこがましいという気分になってしまう。それぐらいひどい人が多いのだ。

 MRIは初めての体験だが、注意書きを見ると、アイメイクはだめとか、入れ墨をしている人は申し出てくれと書いてある。入れ墨じゃないけど、若気の至りで眉毛とアイライナーをアートメイクしている。美容院の先生から「これをすると顔がはっきりしますよ」と言われ(要はぼけた顔だと言いたかったのね)て入れたが、あれから20年もたったというのにまだ残っている。
 アイメイクのことを言ったところ、熱くなることがあるのでその場合はすぐに言ってくださいと注意された。CTみたいにトンネルのようなものがあり、そこへ入っていくベッドに寝かされ、膝下にクッション、耳元に耳あてをされる。身体に電波を当てて、身体の断面図をとる。体内のあらゆる場所で、縦横斜めに撮影できるというからすごい。

 「大きな音がしますが驚かないでください」と注意を受ける。
 ネットで調べたところ、閉所恐怖症の人にとってはこわいらしいので、用心のため、最初から目をつぶることにした。

 ひょえ〜、なんじゃ、この音は。
 ブーーーーーーーーーーーーーーーーッ
 ジーコ、ジーコ、ジーコ、ジーコ、ジーコ

 ブーッ、ブーッ、ブーッ、ブーッ、ブーッ
 ジーコ、ジーコ、ジーコ、ジーコ

 トントンとか、ビョーンとか書かれたものもあったけれど、音の感じは人によってまちまちだろう。すごい音が定期的に輻輳して流れてくる感じ。聞いているときには音の感じを片仮名書きできるなぁと思っていたが、出たとたんに忘れてしまった。こういう検査をしているときに、阪神淡路大震災並みの地震がきたら、作業している人たちはどうするだろう。一番こわいのは内視鏡のときかな、それとも手術中かなとろくでもないことを考えつつ、音を聞いている。

 途中で少し引き出されたので、あー、これは注射をしないからよかったなぁと思ったら、「もうほとんど終わりましたからね。今度は造影剤を入れます」と言われ、ブスッ、ハハハ、やっぱり失敗した。その後、断りもなく手首にブスッ。採血と合わせて打率ならば4割。

 とはいえ、終わった〜。検査はすごく高いかと思ったが、診察・血液検査・画像診断を含め支払いは10500円だった。4月から総額表示になったわけだが、アレレ、病院って税はなかったのか。


4月10日(土)
日野原先生の番組に感銘を受ける

  NHKのインタビュー番組は「いのちの意味を伝える」で聖路加病院の日野原先生が出演。
 
 92歳で現役医師。4000人以上を看取ってきたという。最近相次ぐ医療ミスは若い医師の心の問題があるとして、人(患者)の痛みを感じ取る心を伝えることにしている。日野原先生の病院での仕事ぶりをまじえながらのインタビュー構成であった。聖路加病院は今はとてもデラックスだが、昔は超ボロだった。建物で見れば「月とスッポン」という言葉がピッタリ。だが、先生はボロ建物の時代から理想を貫きたいと考えていたんだなぁと感慨深かった。

 先生の語録から(私の感想はカッコ書きにした)
「どういう座り方、聞き方、私の行動を見て、その見たものを諸君は学んでほしい。私は私らしく、患者のそばに座って、立って上から見下ろすと、患者は目を上げるから会話をしにくい。低い椅子に座って目線を合わせて会話をする。それをすると、心が通って物が聞きやすくなったり、言いやすくなる」
(だとすると、私が駒込病院で先生とのやりとりを克明に記しているのも少しは参考になるかもしれない。私自身、先生方は患者とどんな会話をしているのだろうと興味があるから)。

「患者のケアはどのように会話をするか、どのように患者のつらいことを聞き出すかにあるから、私たち治療を提供する側と受ける側が上下でなく、水平になることで心が通う。心が通うと、患者が自由に話を始める。
 ところがこのごろは予防医学が進歩しているので、看護大学に入る学生でも、歯が痛いということを経験したことがない人が多い。患者が痛いというのをわからない。痛みがどんなに心を悩ませているかがわからない。
(そうそう、昔は歯医者さんに行くのはいやだったけれど、麻酔をバンバンかけられるから、痛いという意識はない。私なんて歯を抜いた痛みで、顔がおにぎりみたいに腫れたことがある)

 「私の時間というのは私の寿命の一つ。私の寿命である時間を患者のために提供するのは、私の命を提供しているのと同じ」
 (この言葉には、小さなショックを受けた。寿命である時間というのをむだにしている若い人たちがいかに多いことか。命を提供しているというのは重い言葉だと思う)

 「私は忙しくて別の仕事をしたいけれど、私の寿命を使っているということですよ。命や寿命とはその人の使える時間、それをどう使うかが私たちの生き甲斐になっている」
 聖路加病院には、ホスピス病棟があり、すべての研修医を研修させている。そこで、人間を理解し、医師が背負う責任の重さを伝えようとしている。
「どんな病の患者さんにも、今日という日、明日という日はある。 待っている心は良い時間。期待をする時間である。竹の葉に雪が積もるとダウンするが、溶けると笹の頭が上がってくるように、春を待つ心をもっている患者さんには春の話をしたほうがよい」
(春って不思議だよね。来年も桜を見ることができるかどうか、この美しい桜をいつまで見続けられるか、と元気なときから思った。)


 「自分の親や子供を亡くした医者は患者へのアプローチのしかたが変わる。医者として見るのでなく、(患者を)仲間として見るようになる。奥さんや子供であっても同じようにするか。愛する人だと思えば慎重にせざるを得ない。そして、大切なことは、医療ミスは医者が不十分なために起こったことであり原因を究明すべき。二度と繰り返さないとしみじみ感じさせる教育でないといけない」

 「ガン告知は重い十字架を背負うこと。言った人が責任をとらないといけない。言ったことで患者が悩む。その悩みをになわなければいけない」

「心の目で見、心の目で聞けば患者は語ってくれる」
「人のことを配慮することが習慣づけられた人間となれ。そしてよいと思うことは勇気をもって実行してほしい」
 
  土曜日の朝のNHKだから、多くの人が見ていたと思うが、本を読むよりも映像で見て話を聞いたほうがインパクトがあった。心の目で見、心の目で聞くというのは、相手の気持ちに対する思いやりや想像力が大切だということ。そのときには深く感動するのに、すぐ忘れてしまうから、放映中パソコンで記録したものをここへ記しておくことにした。


4月6日(火)
骨シンチの結果が出る。2クール2回目

 採血の後、外来診察室。
 座るといきなり、先生は切り出した。
 「骨のシンチの結果はレポートが帰ってきてて、今見たところでは、問題ありませんということでした。エーッと。2004年3月30日で骨転移を疑う集積は指摘できない(と読み上げる)。明らかな転移はないというのでいいと思いますよ。あとは腫瘍マーカーも下がりました。(いくつですか)15.5(やった〜)。19.1から15.5なので、結構下がってきてはいるのですが、まだ治療を始めてそんなにたっていないから、1クール終わって2クール目の1回目を打っただけですからね。このまま効いてくれるといいなと思います。

 で、あと今日の白血球の値なんですけど、4000、血小板が35万ありますので、採血の結果自体はだいじょうぶです。えーと、あと好中球が1330あって、この間より少し下がり気味ですが、次のクスリが打てる状況です。
 毎日新聞
(注:リンクしているのは4月4日の画像です)見ました?」

 「いつですか」
 「いつだっけなぁ。日曜日かな。各病院の肺がんの治療成績がのってました」
 「そうなんですか。取り寄せよう。駒込病院ものってたんですか」
 「のってる、のってる、ぼくは毎日新聞見てないけど、ほかの人から言われて。H先生がまとめていたんですよね」
 「成績がよいのでしょう」
 「成績はね、標準的。うん(と小さくうなずき)、ただ進んだ病期の人の成績は比較的いいかもしれない。
 「だって、駒込病院は全部受け入れちゃうでしょう。ほかのところだと悪いところは全部追い出しちゃうじゃないですか。実績にならないからといって」
 「その通り。都の病院だから」
 「でも良い病院だから」

(再び私のことに戻り)
 「あとはそれ以外は肝機能、腎機能も問題ないですね。ちょっと肝機能が狂ったところがあったんです。前は。(狂った?)狂ったというか少しだけずれたところがありましたけど、だいじょうぶでした。もとに戻ってました。今日は中性脂肪が高いね、ずいぶん」
 「いくつでしたか」
 「501」
 「うわ〜ん」(すっごいショック。こんな大台初めて)
 「おいしいものをいっぱい食べてるんでしょ」
 「そうでもないですよ。(プリントアウトされた用紙を見て)あー、よかった。転移しているなんていわれたら、また入院か、やだなと思ってたけど、マイナス志向はやめよう」
 「(先生、私が独り言のように言ったのがおかしかったのか、テヘッと笑い)じゃ、オクスリの注射をします」
いまのところは、明るい診察室といった会話だなぁ。

 次回は、MRIの検査が予定に入っているので、採血はしなくてよいと思ったら、採血検査がある!!
 「先生、抗がん剤やらないのに、採血はあるの?」
 「一番白血球が下がりそうなんで、2回打ったあとのもう1週目が一番大事なところ。そこで、白血球が下がっていたら上げるためのオクスリを使わなければいけない」

  「採血に10分くらいかかるようになっちゃったんです。(血管が)硬いし出ないしということで、みんな腕で見つけられなくてすったもんだするので。来週はお休みだとか言って喜んでたのに」
 
「そうね、前回好中球が1000になっちゃったんで、1000を切るようになると、オクスリを打たないといけないから。前に2剤やっていたときよりは副作用は少なくてすんでますけど」
 なんだかんだ言いつつ、採血はするはめに。ガッカリ。


 緑色の桜、御衣黄(ぎょいこう)!!