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10月28日(木)
レッドソックス優勝おめでとう

 9:15からワールドシリーズ4戦目が始まる。レッドソックスが3戦連勝とは意外だが、ここはシリーズの面白みは失せても4戦目で決めてほしい。カーディナルスが息を吹き返したら逆転優勝も可能だと思うから。(9:15記)
 と思っていたら、早速1番打者のジョニー・デーモンが先頭打者ホームラン。イチローはこういうときには、次へつないでいく役割に徹するんだろうなぁ。おーっ、レッドソックスが3点とってる。いよいよ1918年以来の「バンビーノの呪い」が解けるか。とはいえ、今日はカーディナルスが後攻で意地を見せるか。田口を出せば勝てるかも、なんちゃって。(11:00記)
 
レッドソックス、優勝おめでとう!! 時々しか状況をチェックしていないので、夜にゆっくり録画を見るつもり。来年はマリナーズだったら、うれしい。(13:00記)

 ■「がん治療専門医認定制度創設へ」だって
 昨夜の新聞によると、日本癌治療学会が、副作用の強い抗がん剤治療などを安全に行える「がん治療専門医」を認定する制度を創設することを決めた。安全面だけでなく、患者によりレベルの高いがん治療を提供できる体制を目指す。日本婦人科腫瘍学会など、がん関連の学会の専門医か認定医であることを基本条件とする(一部省略)とされていたが、これを何気なく読むと、一般の人は「副作用の強い抗がん剤治療」はコワイと思ってしまうだろうなぁ。抗がん剤の中で副作用の強いものを安全に扱えるということではないかと私は解釈したのだが。

 ■昨日の2つの事件報道に思うこと
 新潟中越地震に関して昨日の出来事(27日)。午後3時過ぎにテレビをつけたところ、行方不明になっていた母子3人の救出を映し出していた。始めは3人とも救出かと伝わったので、よくぞ無事で、とうれしかったが、結局は2歳の男の子だけが助かった。危険な岩場で、救助隊員がそ〜っと手渡しでリレーしながら男の子をおろしていく。救助隊員の人たちの喜びも込められているようだ。二次災害の危険もあるのに、よくぞあんな危険な所で作業したものだと、救助に当たった人たちに感謝せずにはいられない。新幹線脱線事故でも無事だったのと同レベルの奇跡だろう。日航機事故で川上慶子さんが救出された時のようだと思ったが、今朝の日本経済新聞「春秋」にも同じことが書かれていた。もうあれは19年前の出来事という。男の子はまだ2歳だけど、きっと人のために役立つことをするだろうね、お医者さんかな、などと話しながら見ていた。人間の運不運ってどこが分かれ目なのだろう。


 それにしても、報道は「余震はどうでしたか」「何が不足していますか」といった話題ばかり。昨日大きな余震があった時に新幹線の現場が映り、報道陣が大勢いることを知った。何も東京から大挙して押しかけなくても(しかも、大物キャスターが行くといった企画もある)、他にすることがあるのではないか。そもそも視聴者が見ていて気になるのは、道路が遮断されていると言いつつ報道陣はどうやって現地まで行ったのだろう、自分たちの食事、風呂はどうしているのだろう、ということ。交通手段としてどこまで行けるのか、避難が長引きそうだが、対策はどうなっているのか、といった客観的な情報がほしい。「余震がこわかった〜」とインタビューに答える避難所の映像ばかりでは、能がないと思う。

 
 避難所のお年寄りはどこか確実に安全な場所に集団移動させるとか、東京などへ出ている身内などの所に一時避難してもらうとか、具体的に対策は出てこないのか。いつまでも避難所の風景で、こわい、こわいと言っていたのでは埒があかない。

 もう一つ衝撃的だったのは、日本人がイラクで拘束された事件。行動が無謀であったとか、何も自分から危険に飛び込むことはなかろうと返す返すも残念で、いろいろ複雑な思いはあるが、やはりなんとしても助かってほしい。


10月24日(日)
地震はコワイ

 ワールドシリーズ第1戦はレッドソックスが勝った。外出する用事があるので録画し、最後の方だけリアルタイムで見ることができた。案の定というかレッドソックスは守備がボロボロで、せっかくリードしたのに追いつかれる展開だ。でも、なんとかホームゲームの有利さを生かして勝つことができた。第1戦に勝ったほうがシリーズ制覇とひそかに思っていたので、いちおうレッドソックスと予想。

 日本シリーズは現役の頃から落合さんのファンだったので断然中日を応援しているのだが、今日勝って4勝2敗で優勝を決めないとどうかなという気がしている。

 ところで、地震の被害にあった皆様には心よりお見舞い申し上げます。東京にいても、ものすごく長く感じる揺れだった。あれで震度6だとどれだけ恐ろしかっただろう。3回も震度6で揺れたら心臓に相当悪い。まさか新潟県とは思わなかったが、震源地を知った時に最初に(不謹慎にも)思ったのは、豪雨被害で地盤のゆるんだ所でなくてよかったということだったが、新潟県も度重なる台風や長雨でだいぶ地盤がゆるんでいたとのこと。申し訳ないことを思ってしまった。こんな地震が都内や大都市で起こっていたら、本当に大惨事になっていたはず。自分はガンになってみて、健康とはなんぞやとか、生と死の不思議などについて考えるようになったが、ガン患者は症状が悪化してくればある程度覚悟はできるのに、こういう災害では有無を言わさず死ぬことがあるのが残念でならない。外へ飛び出して壁に押しつぶされたなどというのは、不幸中の不幸としか思えない。その人は事故にあう瞬間まで自分が死ぬなどとは予期していなかっただろう。明日をも知れぬ我が命――これに関しては健康な人も、病気の人も皆平等だ。
 病院に行っていて、採血されたり、手術中であったりした時に、地震があったらどうなるのだろう。こればかりは運を天に任すしかないのか。

 それにしても昨日の地震は全局が特別番組に切り替えるほどの大きな地震だったが、新幹線が脱線したというニュースを聞いた瞬間には、それって一大事じゃないの!と、NHK報道のクールさが信じられなかった。阪神淡路大震災の時は新幹線が運行し始める少し前だったからよかったが、今回走行中だったのにもかかわらず脱線しても全員無事だったのは本当によかった。

 NHKは一刻も早く被害状況を聞きたいのはわかるが、小千谷市職員を長々と電話口に出して引き留めたのはちょっと配慮不足だと思った。「何を伝えたいですか」ときいても、住民がどういう状況かわからなければ伝えようがないし、回線をいつまでも占有していたら被害状況を伝える電話も入らない。よく電話している最中に相手から「今、何してるの?」と聞かれて「あんたと電話している」と答えるケースがあるが、まさにそんな感じで、テレビを見ていてもだんだん相手のイライラが伝わってきた。電話が鳴っているので「おい、電話に出てくれ」なんて他の人に指示し、(あー、いつまでこの電話につきあうんだ)なんてあきらめモードで再び受話器に向かっている。NHKの人も災害時の電話のかけ方を研究したほうがいいのではないか。被害状況などはNHKに大勢いるであろう地方記者が現地を訪問して報告すればよいことであって、市役所に辿り着いたばかりの職員にどうなってるかを訪ねても、「到着してすぐこの電話に出たので(被害状況を調べられない)」という人に対しては手短にきくべきである。でも、これはアナウンサーの機転がきかないのか、時間を引き延ばして聞けと命令したかもしれないディレクターが悪いのかは分からない。


10月22日(金)
カーディナルス勝利!!予想的中

 ゲゲッ、カーディナルスも勝った。スゴイ!!私の勘って当たるのよねと意識をし出したとたんに当たらなくなるから、予想はやめるが、心情としてはやはりレッドソックスかな。
 ヤンキースはクレメンスとペティットがいなくなったから、負けるとすれば投手力だろうと思っていたが(メジャーリーグを見続けた人ならみんなそう思うよね)、早速金満球団がオフの補強は投手優先と言い始めた。FAになるレッドソックスのペドロ・マルティネスやデレク・ローが狙い目だそうで、彼らが入ればそれはそれはすごくなりそう。でも、マルティネスにはヤンキース仕様の美しい、短い、サラサラ頭と縦縞ユニフォームは似合わない。
 結局、メジャーリーグの人気が落ちたのも、1つのチームだけ突出して強いという状況を作り出したからで、ア・リーグ東地区なんて天地がひっくり返らない限りヤンキースが毎年地区優勝を決めて出てくる。
 NHKの放送は日本全国民がヤンキースファンと勘違いしているらしく、最後はアナウンサーも解説者も元気がなかったのが笑えた。小さい頃から野球を見て育った人やメジャーリーグファンはアンチヤンキースって多いと思う。だから、今はとてもハッピー。

 そういえば、よく昔からスポーツ選手を応援する時に、「この人(チーム)が勝ったら、○○する」ってお祈りしていたことがあったなぁ。この際だから、「レッドソックスが勝ったら、ガンがス〜ッと消える」とか願掛けをしておけばよかった。なんか私って楽天的。


10月21日(木)
がんばれレッドソックス

 メジャーリーグのリーグ決定戦は、レッドソックスとカーディナルスと予想したのに、どちらも不利な状況だ。1〜2戦のレッドソックスはシリングとマルチネスで落としたので、絶体絶命という感じだったが、よくぞ持ち直してくれたと大感激。ひいきチームのこうした粘り腰って元気を与えてくれる。とにかくヤンキースはお金を使って「日本でいうところの4番打者」ばかりを集める球団だから嫌い。莫大な金目当てで弱いレンジャーズに移籍したくせに、自分がいるためにチームが弱いならば移籍してもよいなどと言ってAロッドが移籍してからはますます大嫌いになった。

 とはいえ、リアルタイムで見るとハラハラドキドキの展開なので、最終戦は録画することにした。
 これで、両リーグとも予想通りになるとうれしいけれど、ヤンキースが勝って、ナ・リーグがアストロズならばヤンキースがワールドシリーズ制覇となりそう。レッドソックスとカーディナルスならばどちらが勝ってもいい。昨日のシリングの気迫はすごかった。がんばれ、レッドソックス。

  【13:00追記】  
 やったね、レッドソックス。18年ぶりのリーグ優勝おめでとう!!
 粘ってれば勝てるって、なんだかすご〜く元気をもらった感じ。
 3連敗してから4連勝ってメジャーリーグの決定戦ではこれまでなかったようだが、3連敗した時に、昔々、西鉄ライオンズが巨人に3連敗して最後は稲尾がホームランを打って勝利した後、4連勝した時のようになればいいと期待していた。これって子どもの時の話だけど、「神様、仏様、稲尾様」と言われたのをよく覚えている。レッドソックスの場合だと稲尾の役割はオルティーズかな。
 ワールドシリーズもレッドソックスを応援しようっと。田口選手には指輪をとってほしいと思うから、ちょっと複雑。


10月20日(水)
混合診療来年解禁か

 日本経済新聞で「政府は19日、保険診療と自由(保険外)診療を併用して患者の費用負担を軽減する「混合診療」を解禁する方針を固めた」という記事を見た。
 
 腫瘍マーカーはどうして月1回しか検査できないのだろうと思っていたら、「1ヵ月に2回以上の腫瘍マーカー検査なども対象になるとか。来年中の実施を目指すということは、来年もずっと腫瘍マーカーは月1回ということか。この程度ならばまだいいと思うが、例に出ていたように、乳がん手術で、乳房の切除(保険診療)+再建手術(自由診療)=併せて受けると全額自己負担、というのは困るよね。これが混合診療解禁となると、切除にかかった費用が従来通り7割保険負担になる。
 
 とはいえ、記事の最後に書かれている「厚労省は混合診療の解禁を特定療養費制度の適用拡大で対応したい考えで、原則自由化を主張する推進会議(政府の規制改革・民間開放推進会議)とはなお、見解の隔たりがある」を見て、さすがはお役所と思ってしまった。お役所は総じてドクドクの考え方(頭が古いとはいわないが)をするが、厚労省は世間並みの常識をもち、先進的な対応をしてくださいと願うばかりである。


10月19日(火)
血圧は採血の前後でこうも違う

 9月21日 151-88-107、10月5日175-107-107。外来に行ったときに測った最高血圧-最低血圧-脈拍数である。血圧はずっと120-70くらいだったのに、年をとると高血圧になってしまうのだろうか。おまけに脈拍数も高い。病院から指示されている順番としては、採血、体温、血圧と測っていく。
 そこで、ハタと気付き、採血前にも一度測ってみた。
結果は112-73-81。なぁーんだ。フツーじゃない。
 
 採血は初めての人だったから不安だったが、「ここでやってもいいですか」と聞かれ、OKしたらなんと一発で腕の正中線とやらで採血してくれた。パチパチパチ。採血の順番も一番最初だから、こういう日は採血する方もされる方も気持ちがいい。
 その後、血圧を再度測ったら、153-94-94だった。

 ■待合室にて
 前回の点滴の折、隣で何度もやり直しをされたご婦人が近くに座っていたので、「この間は大変でしたね」と言うと、「そうなんですよ。7回も刺されてしまいました。血管が細いし、長くやっているから硬くなっているんですよ。でも、昔のインターンはもっとひどかった。今の研修医はよほど上手です」
 えっ、そんなに前から点滴をしているの?と思ってたずねると「もう何十年にもなりますよ」
 (抗がん剤を打ち続けてそんなに長く生きられるのかと思って)「抗がん剤ですか」ときくと、「いえ、私は栄養剤です」との答えが返ってきた。あそこで点滴を打っている人は必ずしも抗がん剤だけを打っている人だけではないということがわかっただけでも新発見。ある日コロッとよくなって、抗がん剤を打たずにすむ人生に切り替えられたらうれしい。

 ■診察室にて
 中へ入ると早速血圧を書いた2つの紙を出して、先生にこれだけ違うということを訴えた。
 「そうですね、これだけ数字にはっきり出ているとわかります」と先生。
 「今日は(採血)は何回?」
 「それが1回で決まったんです。2回以上かかってたら、脈拍が100をこえちゃいますよ。体温が35.2℃と低いけれど、ガン細胞は低い温度を好むと聞いたことがあります」
 「35〜36℃くらいではあまり変わりません。ガン細胞は40〜41℃くらいの高温になると死ぬけれど、そうなると他の細胞がまいってしまいます」
 「腫瘍マーカーが0.1下がったから、今のお薬を続けられますよね」
 「よかったですね。このまま続けましょう」
 「ところで、ちょっとご相談ですが」と先生に言われ、ひゃ〜っ、病気のことで何かあるのかと思ったら、次回診療日のことだった。その日は私も治療を終えた後に、仕事で2時間近く遠方へ出かけなければいけないのだが、先生側からの変更は「渡りに船」である。「予定があったので助かります〜(キャピキャピ声)。私の思った通りになるなぁ。病気以外は・・・(最後はつぶやき)
 というわけで、この日は手短にシャンシャン。
 
 点滴は左腕の手首。それにしても点滴を打った日ってなんだかだるい。だるさつらさが何日も続かないだけいいけれど、抗がん剤ってやはり身体になんらかの影響を与えているのだろうなぁ。


10月10日(日)
カーディナルス優勝か

 ことしのメジャーリーグ、ワールドシリーズはレッドソックスとカーディナルスの対戦と予想。レッドソックスを応援したいけれど、カーディナルスの強さは群を抜いていると思う。それにしてもミネソタツィンズはせっかく中地区を勝ち抜いてきても、いつもディヴィジョンシリーズで負けてしまう。今日勝っていれば明日はサンタナが投げただろうから勝つ見込みもあっただろうに。最後の一歩惜しいところまでいって毎回負けてしまうのは本当の実力がないからかもしれない。
 野茂選手が出ていればドジャースを応援したかったのに残念。野茂選手は来シーズン違うチームに移籍するかもしれないけれど、もうひとふんばりしてほしい。

 今年はイチロー選手の活躍にものすごく勇気づけられた。欲を言えば、日本時代のようにもう少し長打を入れたうえで4割打ってくれればなぁ。とはいえ、自分が入院していたときには、「毎日試合に元気に出ていてくれるだけでいい」と思っていたのに、いまはイチローの4割だけは見届けなきゃ、引退するまでは頑張らなくてはという気分になっている。


10月5日
マーカー現状維持

 今日はラッキーなことに採血が1回ですんだ。
 診察室に入ったところ、K先生から「前回腫瘍マーカーが上がった。今日は月が変わったので腫瘍マーカーをとったが、もしこれで上がっていたら薬剤を変える」という話があった。いつもは2週間おきだが、前回はこちらの都合で3週間あけたのでそのせいかときいたのだが、そうではないという。
 1)現在の薬の量を多くしてはだめか。
 2)1週間おきにするなど点滴の間隔を詰めてはだめか。
 
 すると、2週間が3週間になっても(薬の効果は)変わらないとのこと。「ならば1カ月、間を開けても変わらないということではないか」と質問すると、「だから、(腫瘍マーカーが)上がったからといってすぐに次の薬を開始しなくてもよい。もし上がっていたら、CTをとって11月に薬剤を変えることも検討しましょう」
 となると、入院?
 「そのときには2週間くらい入院してもらわなければなりません。あとは外来でもできます」
 
 ガッカリ。それでもって、もうすでに薬剤耐性ができて、がんには効かなくなったかもしれない点滴をこの日も入れた。帰りにこの日とった腫瘍マーカーの数字をきくと13.4。わずか0.1下がっていた。こういう場合は現状維持とでもいうのかなぁ。どういう判断になるのだろう。どちらにしてもこのまま少しでもいいから下がってくれ〜〜〜。フレー、フレー、ジェムザール(他にもっと効く薬があるのかもしれないけれど、この薬はラクチンなので、やめたくない)。

 点滴の注射は手首にしてもらったが、「本当はもっと上のほうがいいんですよね」と前回の研修医さんに言われた。手首のほうがいいのだという医者がいたり、腕のほうがいいのだという医者がいたりで、よくわからない。隣のベッドの人は点滴が入らないらしく、別の研修医が両腕にチャレンジして四苦八苦していた。「ぶきっちょ」という表現があるが、点滴の下手な人は他の面でもぶきっちょなのかどうかが知りたいところだ。「点滴名人」出てきてくれ〜。


9月26(日)
休眠療法 橋先生の記事

「休眠療法」という本は、繰り返し読む「お気に入り」のがん関連本だ。たいていは湯船にゆったりと浸かって、あ〜幸せだという気分のときに読む。よっしゃ〜、しかたないからがんと共存してやるぞ〜と、思えてくるから不思議。
 そうしたら、今日の日本経済新聞にこれを書いた高橋先生のことが出ていた。記事内には「医学界で休眠療法を支持する声は決して大きくない。特に抗がん剤治療の専門家は医学雑誌などで度々批判する」という箇所があり、「がん治療の異端児」とまで表現されていた。がんという病気が難病だから、あれやこれやと論争をたたかわしているのだろうが、がん患者は何を信じて治療を受けてよいのかわからなくなってしまう。

 2004年9月26日 日本経済新聞

 話はコロリと変わって、再びいやないやな注射/点滴のこと。採血は現在調べる内容に応じて2ml、9mlといった量をとるわけだが、血液が数滴あれば試薬で調べることができたり、ペタッと貼るだけで血を吸い取るといったマイクロ技術を応用した採血方法も特許関係では出てきているという話を聞いた。数滴で血が足りるようならば静脈からでなく、毛細血管からでもいいわけで、注射針だってナノテクノロジーなどの技術でもっと進歩させられるはず。ところがそうした技術を応用すると使い捨ての注射針1本がバカ高くなってしまうそうだ。そして、よい技術ができてもすぐに保険が適用されるわけではなく、審議がものすごく遅くなるのだとか。
 なんか見通しが暗そう……。
 それにしても病院に行く日以外はふつうに仕事も日常生活もできるので、がん患者だという気がしない。こんな状態がずっと続きますように。


9月21日(火)腫瘍マーカー再上昇

  7時50分に到着。しかし、受付が9月23日から8時開始に変更されていたので、早く来た人たちはソファーで順番待ちしている。銀行のATM順番待ちのように通路にロープがしてあるのだが、まだ並んでいる人はいない。受付のところにいた病院スタッフの人が後から来た人に「みなさん、並んでいます」と言ってソファーの方向を指し示すのだが、どの順番に座ればよいというのか。バス待ちのときに、ベンチに座っていて、バスが到着すると当然のごとく列の最初に割り込んでくる客と同じような気がする。

 8時になってもソファーに座っている人が多いので、私はサッサと「説明不要」な機械のほうへ並び手続きを終えた。この日は呼び出し用のPHSが出てこないというトラブルがあった。病院もいろいろ修正しながらよりよい手順をとっているのだろうが、機械のトラブルだけはどうしようもない。
 
 ところが、このトラブルのおかげでPHSの評判が患者さんたちには評判がよくないことがわかった。

 採血室前の待合室では「ピーピー鳴るから、自分のかと思って見ると隣の人だったり……うるさくて。今日は静かでいいわ」「鳴ったから急いで行っても待たされるんだものねー」などと患者同士でぼやいている。

 呼び出し音がそれほど耳障りには思わないのだが、みんな不慣れなためにいつ鳴るかと気にしているから、自分の呼び出し音でないといらつくのかもしれない。

 待合室への呼び出しについては、たとえば診療予定2人前の患者になったら呼び出すというのではなく、その時間の予約の人を一斉に呼び出しているような感じだ。ここがスムーズに行けば、患者もそれほど不満を言わないと思う。

 ■診察室にて
 今日はほとんど話すことなし。どうですかと聞かれ、元気ですと答えれば、「変わりなし」ということになる。
 ここで、思い出したように先生は、yururiさんの噂のホームページを見た患者さんがいて、患者さんのプライバシーにふれないかと言っていたというような話をした。
 患者さん?中に出している人は許可をとって話を聞き、原稿を見せた人もいるのですが……と答えたのだが、短い会話の中で先生自身が見ていないからホームページについては理解していないので詳しい説明はやめた。

 入院したときに、患者さんは「なぜ私が病気に???」という人が多かった。がんは遺伝子レベルの問題だから、タバコを吸っていたかとか、食事がどうだったとか、ストレスがあったかとか聞いても問題解決にはならないかもしれないが、何かしらわかることはないかと思って聞いたのが体験談のあれこれ。もちろんデータは少ないけれど、共通事項としては、気がつかないうちに病気になっていた、そして、後から思い当たるストレスを感じていたことがわかった。
 患者さんたちは自分の体験が役立つならばと協力してくれたから、雑誌などに出る体験記や先生方が書く患者さんの話などとあまり変わらないと思う。
 
 しかし、肺がんの患者さんは高齢の人が多いから、インターネットを見て云々できる人は少ないと思うのにおかしいなぁ。
 それとホームページを見ることができるのであれば、感じたことをこちらにメールすればいいのに、ホームページを見ていないK先生に話すなんておかしなことをするなぁ(-.-)。具体的にメールをくれればこちらだって対処できるのに。
 
 もともとこのホームページは、この病院で治療できて本当によかったという感謝し、少しでも多くの人に肺がんのことを知ってほしいという思いから、スタートさせた。医療関係のライターだったなら、堂々と患者さんやお医者さんに話を聞けるのに、患者が(許可をとって)あれやこれや書いたらまずいのかなぁ。ぎゃ〜、こんなことを考えていると、ストレスになって病気が悪化しそう。
 というわけで、今後は何かあれば本人に直接メールくださいね!!

 ■腫瘍マーカー上がる
 点滴は、新しい研修医にしてもらった。待合室にいるときに、にっこりと挨拶をかわした看護師さんが「注射が上手な先生がきましたよ。私、点滴打つの大好きですって言っていたから、○○さんにいいなと思って」と笑顔のまま教えてくれた。楽しみにしていたけれど、その先生でも右手首で一度失敗。
 右腕のところと手の甲とで、「どうします?(右腕は)成功するかどうかわからないし、手の甲は痛いだろうし」ということで二者選択になった。こういうことを患者に選ばすのもなぁ………こちらとしては「自信があるほうで一発でやってよ」というのが率直な気持ち。観念して手の甲でやってもらったが、毎度のことながら、注射や点滴の進歩のなさを呪ってしまう。
 
 この日、採血は3本だった。前回腫瘍マーカーをとったときにはそろそろ下げ止まりじゃないかと言って、先生に笑われたが、先週予定があって点滴を1週抜かしたから、ちょっと心配だった。それで、点滴を終えて看護師さんに数値を聞いたら13.6に上がっていた。うーん、がっかり。次の治療のときに先生はなんと言うのだろう。このまま薬は変えずにいきたいなぁ。
 点滴を入れたときにちょっと気持ち悪くなった。前回は午後も元気だったのに、この日はだるかった。どうしようもないだるさというのは、どういうものだろう、今日の程度ではそのレベルではないと思う。