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  がん患者は常に再発・転移の心配を抱え、再発したらそれなりに様々な問題があります。まず直面するのが医療費のこと、勤めている人は会社との対応や仕事のこと、生活のことなど。ここでは、病気以外の問題点について皆様からメールいただいた内容をまとめていきます。また、がんになっても3年以上経過しふつうに生活している方の話も伺います。(2006年1月) 
   目 次

     
    会社への提言
  若い世代の病気
    どう乗り越えるか
    焦らない
    会社の考え方 
    患者と遺族
     
     
     
     
     
     
     
 
 上州 風子さん (2006.1.16)  

 がん患者の家族で関東地域にお住まいです。身内の病気を機に、がんのことを調べるうち、メール等を通じて、がんの人たちとも交流をもってきました。


 
【30代でがんになる辛さ】
 
私が親しくなった患者Aさん(2005年逝去)のところに雑誌の取材依頼が来たことがありました。30代でがんになった男性の経済的な苦しさについてです。
 彼はそのとき取材に応えようとしたのですが、実名が約束といわれ、まだ会社から休職手当てをもらっていたので、会社に迷惑がかかるからとやめたそうです。

 別の患者Hさんもそうですが、30代前半で治療が1年以上続くと経済的にかなり苦しくなります。奥さんが生活費、治療費、すべて稼いでくることになるでしょう。
 
 親が援助するといっても、Aさんのように、必ず治るという見込みがない場合、老後の蓄え、妻の蓄えを削ってまで……と思うようです。
 それでもきつくなり、結局は妻、親に頼らざるを得ない状況になってしまいます。病気とは別のことで悩むことにもなります。

 介護保険も使えず、保険料も高くて、蓄えられるほど勤務していない30代は、生活していくだけでも切実な問題を抱えることになります。子供がいないから、死亡保険が出て楽だろうと、亡くなった後でも世間はそう思っているみたいですが……。
 
 生前に死亡保険をもらってAさん達は思い出を作ろうとしていました。 
 医師に余命の証明を書いてもらうことがどんなに辛いことか……。どれほど深い悲しみがあることか。
 がんは保険がきいても、お金がかかることを健康な人や高齢者は知らないのです。

 高額医療費はもちろん使っていましたが、一時的には支払うことになります。彼らは高齢者の自分の病気を詮索する噂話、夫婦間の会話などプライバシーの面からも個室を希望しながらも入れませんでした。よく、病院でゆっくり治療して……という方もいますが、それはないよ、という気持です。

 それでも正社員であれば1年くらいは保証されるのですからいいなぁと思います。がんになるなら会社勤めか、老人医療になる年齢ですね。
 30代でがんになった友人夫妻の辛さを見ていると、そんなことを思ってしまいます。

 それと、人工透析の方達も会社勤めでは辛い目にあっています。一日おきに半日の透析を永遠に繰り返す患者。閑職にやられ、収入も激減。治療費はただとはいえ、その苦しみはいかばかりか。

 辛いのはがん患者ばかりではありません。突然襲った病気に対して特に若い世代の方達が安心して治療に取り組めるような社会になってほしいと願ってやみません。