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この方もがんで余命2ヵ月と他病院で宣告され、K病院に通うようになってから、13年も生き延びている。病名や余命が家族によって伏せられたために、抗がん剤で髪の毛が抜けたときはものすごくショックだったそうだ。がんは3年、5年と奇数年ごとに節目があるが、13年目の今年はあまり身体の調子がよくないという。それでもいつもにこやかにしている。
病名を知ってからの方が前向きになった。
「初めはすごく落ち込んだ。でも、笑っていても泣いていても同じ、笑っていれば気持ちが明るくなるよと年上の患者さんに教えられた。全くその通りだと思った。今は、ごはんが食べられなくても明るくするようにしている。テレビを見ても腹を抱えて笑っている」と話してくれた。
病名を告げられたり、再発したりすると、「明るくしろ、笑顔になれなんて自分にはできない」と思う人も多いだろうけれど、特に末期で長生きしている人に話を伺うと、初めの時期の絶望を乗り越えて今日がある人が多い。
彼女を勇気づけてくれた人は16年生き延びて亡くなったので、彼女はその記録を目指している。ものすごくたくさんの薬を薬剤窓口で受け取り、「このおかげで私は生きていられるの」と言った。 |