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  S.Hさん
    73歳 A型
    話:2003/8/30
     

  【きっかけ】
 「Sさん、70歳過ぎているのに、いままで検診を受けたことがないのなら、ひとつ検査してみましょうか」。いつも診ていただいている先生の言葉がきっかけで胸と腸のCTをとってもらったところ、胸に影が出たんです。どれぐらいの大きさですかと聞くと目測で1cmちょっととか。それで、東京女子医大と駒込病院のどちらかを紹介すると言われ、調布から行ききやすいと思って駒込病院を紹介してもらい、5月末外来にきました。

 N先生が「ガンとしか言いようがありません」とおっしゃったと記憶しているのですが、同行してくれた姉はそんな言い方はしなかったというんですよ。でも、そういったニュアンスでした。

 そこで気管支内視鏡をとったところ、よくわからなかったので、8月26日にCTをとってみて、その結果で考えましょうということになりました。戻って最初に受診したクリニックに話すと、そんな悠長なことではいけないというので、今度は最新設備を入れているから田端の横山放射線クリニックで検査してもらいなさいと紹介してくれました。すると、横18×12mmくらいの影が出て、楕円形にイガイガがついている。「このイガイガがガンだと思いますよ」と言われました。

 その結果をもって駒込病院に7月頃来たら、N先生と交代で駒込病院に入ってきたH先生が「PETをしてみましょう」と予約をとってくれました。PETは高額とのことでしたが、私は老人医療でかかったので1万円で20円ほどおつりがきました。
 
 PET検査でグレーの点が出ていたのがCTの位置と一致したため、8月25日に左肺下葉一部切除の手術を受けました。当初は下葉全部とりますといわれていましたが、すごくきれいな肺だったので、「もったいないからこのくらいだけ(コロッケ大くらい)とっておきます」と先生がおっしゃったそうです。あとで子供からそう聞きました。肝臓のように肺は再生しないから、とるのを少なくすればリスクも少なくてすむらしいです。
 
 私の場合、手術は3時間くらいの予定だったのに、1時間くらいですんだそうです。先生からはすべてにおいて10%減だと思ってくださいといわれました。でも、今までの90%になっても特に不便になることはないそうです。8月27日には管が全部とれたので、病院内を歩いたり、階段を上り下りしたりしました(階段は患者仲間に危ないからやめたほうがよいと言われましたけどね)。9月1日に退院してよいといわれましたが、それではちょっと心配になったので3日に退院することにしました。

 原因として思い当たること???
 主人は3年前に肺炎で死にましたが、私が肺がんになったらあなたのせいよというくらい、タバコを吸っていました。昼過ぎまでなかなか起きてこないので、心配になって病院に行ってもらったのですが、それから48時間後には容態が急変して亡くなりました。あっさりと亡くなったのですが、最期の寝顔があまりにも安らかなので、子供は「パパの美学だ」って言っていました。苦しんだり、人に世話をかける姿を見せたりせずに死ねたという意味では幸せだったのかもしれません。

 うちは小中高校と11年間皆勤賞だった姉が兄弟のなかで一番丈夫だったのですが、62歳で肺がんにかかりました。彼女には結局告知はしなかったのですが、私は告知はしたほうがよいと思います。私も告知してもらってよかったと思いますが、この病院は方針としてみんなに告知するようですね。

 兄も肺がん、肝臓がん、脳腫瘍、リンパ転移とがんにかかりました。がんの家系かもしれません。でも、肺がんは遺伝しないそうですね。

 がんになった原因と思えるのは、こげた魚をよく食べることぐらいです。